ピース ページ43
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「えっと………？」
みんな笑顔でこちらを見るものだから、少し戸惑いながら考えを巡らす。
「ふふ、そんな気張らなくて大丈夫だよ」
「んーと、Aちゃんそこ座ってくれる？」
しにがみさんに指定されたのはソファのど真ん中。
あわあわとしながらもストン、と座り込むと、右にしにがみさん。左にはぺいんとさん。ソファの後ろに回り込んで、背もたれの方にクロノアさんとトラゾーさん。
………ど、どういうこと？
てか近いし………なんのドッキリ…？
顔が熱くなるのを感じながら皆のことを見ていると、
左側にいるぺいんとさんからこっち見て〜、という声。
「…へっ？！ぁ…わ、わたしの携帯…！」
「怪盗だから盗むの頑張ってみました」
ひらひらと見せつけられたのは、さっきまで就職について見ていた私の携帯。
いつの間に、なんて思う暇さえなく、彼が開いたのは
「……………カメラ…？」
「そっ！ほら、撮るよ〜」
「えっ？！ちょ……！」
はいチーズ、と言われて慌ててピースを作る。
これどう？と言われ渡された画面の中には急ぎながらも作ったぎこちない笑顔とピース。
周りの4人は、言わずもがなイケメン。カッコよすぎ。
なんだか納得がいかなくて、もう1枚いいですか…とせがんでしまった。
「え〜…いいよ、仕方ない」
ぺいんとさんはそう言いながら、もう一度私の携帯で撮ってくれた。
「………嬉しい、
…ずっと、夢だったんです。皆さん…PKST団の皆さんと撮りたい、って……」
ありがとうございます、とお辞儀をすれば、いいってことよ〜！と明るい声が背中に降りかかる。
………でも、本当に嬉しい。
ずっとずっと撮りたいと思っていた、叶わない夢。
当たり前だ、怪盗だもの。アイドルとか俳優とかじゃない。彼らも簡単には撮らせてくれないだろうが、嫌ほどテレビに出るだろう。
ただ彼らは違う。年に何回か見れたらハッピー、赤飯を炊いてもいいくらいだ。
だからこうして毎日顔を合わせることが出来るのは、ファンの私にとっては本当に幸せなことで。
「っ………一生、大事にします、」
ぽたりと携帯の画面に垂れたものは無視して、私は笑顔でそう言った。
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かめそん(プロフ) - no nameさん» コメントありがとうございます！小説が少なくて思わず作ってしまいました！頑張ります！！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
no name - うわぁぁぁpkst団きたー！応援しています！頑張ってください😍 (2022年10月8日 13時) (レス) @page6 id: 11c645eb4f (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 莉詩奈さん» 本当に嬉しいです…！読んで頂きありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - うぅ…好きです…！作者様がムリしない範囲で、頑張ってください！応援してます！ (2022年10月7日 22時) (レス) @page33 id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2022年10月5日 19時
