純粋 ページ32
緑side
「………い、行ってきます」
彼女に対して小さく手を振り見送る。
Aさんを初めて見た時から、妙に冷静さの残る子だなあとは感じていた。
セミロングの綺麗な黒髪に、大人っぽい雰囲気を纏った
彼女は、俺たちのことを推しだと叫んでいた。
「推し、ねぇ………」
大好きなアウディにエンジンを掛け、車を発進させる。
……怪盗に推しなんて、初めて聞いた。
俺たちのどこがいいのだろうか、最近の女子高生はよく分からない。
…いや、あの子が特殊なだけか。
推しといえば、よくテレビに出ている俳優やアイドルなんてイメージがあるけど、彼女は顔も出ておらず、ましてや犯罪集団である俺らが推しなんて………
彼女の将来を勝手に心配する。
『PKST団が初めて怪盗をした4年前から
ガチファンでした！！！！』
『だ、だだ大丈夫です！！！ちょっと…！
動悸が速くなってるだけなのでっ…！』
昨日の夕方の告白と、皿洗いの時の出来事。
冷静さという言葉をぶっ飛ばすような彼女の表情に、思わず俺も魅入ってしまったし、なんだったら言葉にして伝えてしまった。
いや、期間限定の同居とはいえ、ファンがいるのはなんとも心が落ち着かないというか………
でも、初めて出会った時とは比べて、少しずつリラックスしたような表情になってくれたのは素直に嬉しい。
少なくともあのむさ苦しい空間でも安心できることが1つあるなら良いことである。
「この辺だよな、画家が多いのは……」
………あんな純粋そうな顔を見て、あんたは裏切りもんだ。と言うのは、あまりにも酷い話だと俺でもわかる。
だからこそ、彼女が無実だということを証明したい。
これは、昨日彼女が寝たあとの会議で決まったことである
いつの間にか、俺らの任務を達成させるというよりかは、
彼女はただの一般人、という事実を早くに掴み取り、彼女を家に返すことが目標に変わっていた。
「…素敵な絵ですね、
……あぁ、嗜む程度ですが。
少しお話しても？」
彼女の姿を思い出しながら、近くに居る男にそう話しかけ、どうにか情報の手掛かりはないかと調査を進めた。
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かめそん(プロフ) - no nameさん» コメントありがとうございます！小説が少なくて思わず作ってしまいました！頑張ります！！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
no name - うわぁぁぁpkst団きたー！応援しています！頑張ってください😍 (2022年10月8日 13時) (レス) @page6 id: 11c645eb4f (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 莉詩奈さん» 本当に嬉しいです…！読んで頂きありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - うぅ…好きです…！作者様がムリしない範囲で、頑張ってください！応援してます！ (2022年10月7日 22時) (レス) @page33 id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2022年10月5日 19時
