すきの対象 ページ3
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「なぁなぁ昨日のニュース見た?」
「あ、怪盗団のことだろ?知ってるぜそれ〜」
教室に入って席に着けば、たちまち耳に入り込んでくる
彼らの話。
久しぶりにみんなの口からその話題が出てきて、
嬉しくなる。
うんうん、さすが彼らだ。
なんて思いながら、私は腕を組んで大きく頷いた。
クラスメイトが知っているのもそのはず、彼らPKST団は
世界中で有名な怪盗団。
予告状が出ればすぐにニュース速報になり、次の日の新聞では大々的に『あの怪盗団からの予告状が届く!』なんて
デカい見出しが今朝も目に飛び込んできた。
その内容を見て、
私はその新聞の1部を切り取ってノートに貼ったし、
予告状の1文字1文字を嗜む程度に見てきたし、
毎度逃れられている警察のお言葉ににやけながら今日を迎えた。
「ほっぺがゆるゆるですなぁ〜〜Aさん?」
「んふふ〜〜今回はどんな盗み方をするんだろうと思うとにやけが止まらなくって!」
朝の行動を思い返しながらにやにやする口を抑えていると、柚の声。
柚は私の顔を見てケラケラと笑っている。
「あははっ!ほんと面白いよね〜…
言い方悪いけど、罪犯してるひとを好きになるって!」
「癪に障る言い方だけど、正論なんだよねぇ…」
半笑いではぁ、とため息をついて、頬杖をする。
私が彼らをちゃんと知ったのは4年前の秋の初めの頃だった。
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かめそん(プロフ) - no nameさん» コメントありがとうございます!小説が少なくて思わず作ってしまいました!頑張ります!! (2022年10月8日 13時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
no name - うわぁぁぁpkst団きたー!応援しています!頑張ってください😍 (2022年10月8日 13時) (レス) @page6 id: 11c645eb4f (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 莉詩奈さん» 本当に嬉しいです…!読んで頂きありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年10月7日 23時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - うぅ…好きです…!作者様がムリしない範囲で、頑張ってください!応援してます! (2022年10月7日 22時) (レス) @page33 id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かめそん | 作成日時:2022年10月5日 19時