新しい人 ページ33
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襲われる1秒前だった私は、耳元でざわつく木々の音に思わず目を開けた。
さっきまでなにも感じられなかった、見えない圧力に押されていたあの空間は何処へ、そう思うほど空気が吸いやすい。
腰が抜けて子鹿のように立ち上がった私は、辺りを見渡した。
「………やっぱり、神社の麓だったんだ…」
といっても森の中。危ないと言われて行かなかった場所だろうか。すぐ近くに大きな鳥居の赤い部分が見えるから、それを頼りに歩けば大丈夫だろう。
それにしても、このモヤモヤとした気持ち。
……そうだ、
「ともさん…！ぺいんとさんも大丈夫かな、」
ざわつく木々にみんなの声は聞こえない。…音といえば、なぜ今色んな音が聞こえているのだろうか。それに最後に聞いた鈴の音。
誰か、来たとか…？
「っ…いた……え、」
歩く度身体の節々が痛み、裾をめくり自分の腕や足を見れば痣やかすり傷が多数ついていて、思わず声が漏れてしまった。……特に、襲われた感覚なかったと思う、けど…
「ごめんね、ウミユリにやられた？」
ざわつく木々に混ざる声。こんな声知らない。
当たり前に私じゃない。まさかここも相手の独壇場…？
怖さの混じった焦りを抑えて、私はゆっくりと後ろを向いた。
「………え…」
「何も無くても恨みが強ければ目に見えて出るのよ。
あ〜…わたし別に殺したいとかないから安心して」
怖がらせたね、とへらりと笑う彼女は、どこか見覚えがあった。
楽観的に物事を話し、常に笑顔のこの女性。
服装や髪型は変わったものの、顔はあの時と一切変わっていない。アイツが見せた時の映像の中にいた、
「………あいつが、居なくなったことを…後悔してた…」
「ふふっ…真っ黒の姿で音を無くす"あいつ"でしょ？
あいつはウミユリって名前よ。私はウミシダ。名前似てるのはたまたまね〜
ウミユリの過去の話は、勝手だけど一緒に聞かせてもらったわ」
「…聞いてたんですか？」
えぇ、と微笑んだ彼女は、ぽつりぽつりと話し出した。
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かめそん(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» わ〜！お久しぶりです！！読んでくださってありがとうございます！！！嬉しいです！！ (2023年2月9日 19時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - 浮上さぼってた間に完結してる！！！！お疲れさまでしたぁ！！！！夢主ちゃん幸せに爆発して…(？) (2023年2月8日 9時) (レス) @page48 id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - らんのうんさん» コメントありがとうございます！個人的に難しい作品だったのでらんのうん様にそう言って頂けて嬉しい限りです。ありがとうございます！ (2023年2月8日 0時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
らんのうん - 完結おめでとうございます！かめそんさんの作品は以前から拝見させて頂いておりましたが、今作は特にtmさんにドキドキしてしまいました…！これからも応援しています！ (2023年2月7日 23時) (レス) @page48 id: 2fe057f917 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - えにさん» コメントありがとうございます！初めてがこの作品だとは……！嬉しいお言葉まで貰えて完結出来たかいがありました…！ありがとうございます！ (2023年2月4日 16時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2022年9月26日 19時
