【akgm】神社の管理人になったら神様と出会った話。2

またがない日 ページ4

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『今までありがとうございました』






『…………また来なね、』







『…うん！』



















つい一時間前の最後の会話を、電車に乗っても思い返してしまう。









彼の寂しそうな声と表情に、今でも笑みが零れる。

こんな短期間で仲良くなるとは思わなかったなぁ…



















ぼんやりと外を眺めると、どんどんと街並みは都会になっていく。









…………嫌だなぁ、これからどうしよう、












さっきまでの寂しさと嬉しさに交じるどろっ、とした
黒い感情。














やっと仕事に就けたと思ったら、すぐに仕事は終わって、また仕事を探さなければならない。





丁度慣れてこれたのに


ブラックじゃないのに、




とさっきまで居たあの場所を想うと、思わず涙が出そうになる。



















………むしろ、居心地が良かった。



















最初こそ緊張もあって寝れない日が続いたけど、






それよりも周りは暖かった。



















「………………またやりたい、」



















あの場所で。



















あの人と。



















あの人"達"と。



















また。



















………"また"なんてないんだ。



















私の小さな小さな一言は、




頬に流れる液体と共に消えた。



















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