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「よく最後までやりきったね、お疲れ様」
「ぺいんとさん!こんな朝早くに……ありがとうございます!」
「僕も来ましたよ!最後くらいお見送りさせて下さい!」
「しにがみさんまで………ありがとうございます、
嬉しいです!」
朝8時。
荷物をまとめて本殿の前まで行けば、
よく見るふたつの影。
いつもはお昼時に来ていたから、こんな早い時間に来るとは思わなかった。
ふと、1番お世話になった人が見当たらないことに気付き、私はキョロキョロと辺りを見渡す。
「………あれ?ともさん見ました?」
「あー……………あの人ってひとは…………」
頭を抱えながら話すぺいんとさんの言葉に、私としにがみさんが首を傾げるとぺいんとさんはスタスタと本殿の近くへ。
すぅ、と息を吸ったかと思えば、
「…………何しょげてるんですか!!!
後悔しますよ!!!」
続けて、そんな暇ないんだから!!と叫ぶぺいんとさん。
その声と被るように、ガラッと引き戸が勢いよく開いた。
「しょっ………しょげてないッ!」
「………目尻赤いけど」
「泣いてないっ!」
ゴシゴシと袖で拭き取る姿を見て、思わず口角が上がってしまう。
「あぁほら、それで拭いたら目が余計赤くなりますよ」
反射的に彼の腕を掴んで、持っていたハンカチを彼の目に当てる。
「なっ……!
…………………はぁ………勘弁してよぉ……」
ボソリとなにか言われたのは耳まで届かず、聞き返してみたがキッパリと断られてしまった。
何言ったか気になるんだけど………
隣にいるぺいんとさんはニヤニヤとともさんのことを見ている。
………最後までいつも通りだなぁ……
でも、そっちの方が安心かも…
私もふふ、と笑いを零して、残りの時間を楽しんだ。
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かめそん(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» わ〜!お久しぶりです!!読んでくださってありがとうございます!!!嬉しいです!! (2023年2月9日 19時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - 浮上さぼってた間に完結してる!!!!お疲れさまでしたぁ!!!!夢主ちゃん幸せに爆発して…(?) (2023年2月8日 9時) (レス) @page48 id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - らんのうんさん» コメントありがとうございます!個人的に難しい作品だったのでらんのうん様にそう言って頂けて嬉しい限りです。ありがとうございます! (2023年2月8日 0時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
らんのうん - 完結おめでとうございます!かめそんさんの作品は以前から拝見させて頂いておりましたが、今作は特にtmさんにドキドキしてしまいました…!これからも応援しています! (2023年2月7日 23時) (レス) @page48 id: 2fe057f917 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - えにさん» コメントありがとうございます!初めてがこの作品だとは……!嬉しいお言葉まで貰えて完結出来たかいがありました…!ありがとうございます! (2023年2月4日 16時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かめそん | 作成日時:2022年9月26日 19時