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あれから15分ほど経って、俺と緑賀見くんは荷物をまとめて外に出た。
やはり緑賀見くんは施設の人気者。
玄関からバタバタと足音がすると思えば、小さい子が何人も出てきて手を振っている。
俺も懐かしいなぁ、なんて気持ちに浸りつつ、ゆったりとシェアハウスの方向へ歩き出した。
やはり別れは辛い。
ずる、と鼻をすする音を聞いて、俺は緑賀見くんが居る反対の景色を眺める。
………彼にとっては新生活の第1歩。
まずは、もう一度自己紹介からだよな
そう思った俺は、緑賀見くんの顔を見た。
と「改めて…赤城智、機械関係の仕事をしてるんだ」
「あ、緑賀見翼です……赤城さん若いですよね?」
………まさかそんな質問が来ると思わなかった……
一応まだ20代だけど……彼と比べたらおじさんみたいなものだし………
俺はやんわりと否定して、彼との会話を楽しむことにした。
お互い最初こそぎこちなさがあったものの、段々と慣れてくれば冗談を言えるようになっていた。
と「よーし…着いた。
えっと〜…ここがリビングね、皆とご飯食べるところ」
ひとまずリビングだけの説明をして彼を中に入れさせれば、同時にパンパン!とクラッカーの音。
事前に皆で彼のためのパーティーをしようと決めていた。
驚く鳥ちゃんに笑い、椅子に座る。
またひとつ埋まった椅子に、笑顔の仲間たち。
これほど幸せだと思うものは、今までなかった。
あぁ俺は幸せ者だ、と酷く噛み締めて、
俺も彼らに笑顔を見せた。
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かめそん(プロフ) - アイリスさん» 最後まで読んで下さりありがとうございました!!嬉しいです! (2021年1月8日 22時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 面白かったです!長い間お疲れ様でした (2021年1月7日 16時) (レス) id: 23bcb03a34 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます!!それに嬉しいお言葉まで、、、!!もし出来上がったら読みにいただければと思います! (2020年12月29日 17時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 番外編凄く読みたいです! この小説大好きで、3回は見返しています! 番外編できたら絶対見に来ます! (2020年12月29日 16時) (レス) id: 165fae7113 (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - かめそんさん» はい!絶対来ます!(面白い日常をただ見るのも楽しいんだよね♪) (2020年12月29日 12時) (レス) id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かめそん | 作成日時:2020年12月6日 20時