【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう １４

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蒼山くんは、ぼそぼそと俺に全てを吐いてくれた。









………そんなことがあったんだ………









俺は彼の努力を直接見たことは無かったけど、話を聞く限り相当頑張ってきたんだろう。









俺は蒼山くんに近付いて、声をかけた。









と「蒼山くんは頑張ってる、俺から見ても分かるよ」









「え…………？」









出来るだけ笑顔でそう伝えれば、彼は驚いたように俺の事を見つめていた。









その表情に思わず笑いが零れる。








彼は………蒼山くんは強い。









………そして脆い。









まだ未成年なのに、これだけひたむきに頑張っている子は中々居ない……と思う。









出来たら力になりたい。





彼が困っているのなら、素敵な言葉を掛けてあげたい。









と「………蒼山くんは優しいし何事にも熱心に取り組んでさ…………









凄いよ、ほんとに」









「っ…………ありがとう、ございます……」









目をうるうるとさせながら言うもんだから、思わずあぁ助けないと、なんて本能的に感じた。






サラサラとポケットに入れていたメモに連絡先を書いて蒼山くんに渡す。









彼がそれをしっかりと握ったのを見て、俺は彼と別れを告げた。









…………きっとまた、会うことになるだろう









未来のことなんてひとつも分からないけれど、









何故かその時だけは、そう思えた。









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