【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう １４

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と「それで1つ、提案があるんだ」









俺が彼を助けられるのは、ひとつしか無かった、と思う。









「……提案…？」









不審そうに俺のことを見る緑賀見くんに、俺は微笑む。









と「うん、ここの施設って高校卒業したら一人暮らししなきゃでしょ？









もし良かったら、俺がやってるシェアハウスに来ない？」



















彼が安心する場所を提供したいと思うなら、あげればいい。









1人が寂しいのなら、一緒にいよう。







俺と緑賀見くんは家族じゃないけれど、少しでもそんな関係を築けたら良い。









……なーんて思ってるけど、結局決めるのは彼、






つまり本人次第。









俺はただ、願うだけ。









歳を聞けば、まだ高校2年生。



来年の2月……でいいか。









と「来年の2月あたりにまた来るよ









それまでにシェアハウスをするか決めといて欲しいな」









そう言うと、緑賀見くんは少しばかり難しい顔をして、ゆっくりと頷いた。









と「じゃあ、また」









隣に立っていた職員さんと、緑賀見くんに会釈をしてその場を立ち去る。


















………緑賀見くん、ねぇ……



















彼はシェアハウスの内容を聞いて、考えてはいたけどそこまでびっくりした感じは無かったし、案外すんなり受け入れてくれたのかな……



















と「………2月か……長い……」









俺はぼんやりとそんなことを考えながら、家まで歩いた。









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