【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう１１ (ページ38)

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怒った理由ページ38

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と「Aちゃん、

…………さっきはあんな事を言って、

本当にごめんなさい」

そう言って深くお辞儀をするともさん。

私は思わず立ち上がった。

A「そこまで深く謝らなくても……！

私は大丈夫だよ、

…………ちょっとだけショックだったけど……」

少し笑って誤魔化せば、ともさんはビクリと肩を震わせて、バッと顔を上げた。

と「絶対ちょっとじゃないよね…？！本当にごめん

………あれは本音でもなんでもないんだ…」

A「じゃあ…なんでともさんはあんな事言ったの？」

みんなが知りたかったこと。

どうしてあんな事を言ったのか、

ともさんは数分黙ったあと、静かに話し始めた。

と「凄く馬鹿な話だけど、

………Aちゃんに嫉妬してた」

A「嫉妬……？」

と「うん……

Aちゃんがこのシェアハウスに入ってから、少し生活が変わった

もちろん、いい意味でね

皆前より生き生きとしているんだ

過去から囚われずに、どこか前に進んだ気がした」

ともさんがそう話すと、鳥兄は確かに…と小さく呟いた。

と「そうやって前に進めたのは、Aちゃんがいるからだってすぐに気づいた

皆とは一番最初に俺が出会っているはずなのに、

………俺は何も変えることが出来なかった、

…だから………せめて楽しませようと考えたんだ

この幸せな毎日を、もっと楽しいものにしようって思った」

と「…………でも…

Aちゃんが話していた方が、みんな沢山笑ってて、自分の存在が分からなくなった

俺が何年も築き上げてきたものを彼女が一瞬で手に入れたと思うと、ただただ悲しくなった

……最低だよね、ほんとに」

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