【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう１０ (ページ23)

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彼と流れで話してみれば、案外見た目より優しくて面白い人だった。

少し方言が残っているから、きっと違う地域から来た人なんだろう。

s「…って、もうこんな時間や……！ちょ、終電大丈夫っすか？！」

あ「え、嘘？！もうこんな時間？！

……………あ、今行ったので最後だ…………」

うっそ～…………そんなことある？

いつも帰りに乗る電車が走っていくのが見える。

……………これはどっかのホテル入んないとだなぁ……

s「あー………もし良かったらなんすけど、俺ん家来ます？」

あ「え？いや大丈夫ですよ！」

もしかしてこの人………あたしをどっか悪いとこに連れてこうとしてんの……？

そんな考えが過ぎる。

……でもあんな優しい人だったし……

グルグルと頭の中で色んな疑問が飛び交う。

うぅ…と悩んでいると、彼は慌てて訂正した。

「あ、俺だけじゃないっすよ！住んでるの！

俺の他に6人居るんすよ」

…え、そんなにいるんだ………

彼の話を聞けば、男女でシェアハウスをしているそうだった。

なんでも皆ゲーム好きなんだとか。

「あ、俺の名前は紫木勝、えっと………」

あ「あ、あたしは澄田麻美！……どうしようかな」

少し、少しだけ怪しんでるけど、ちょっとした好奇心もあった。

紫木さんはそれを読み取ったのか、他メンバーの顔写真も見せてくれた。

ホテルもお金かかるし………

あ「お邪魔しても……いいかな？」

そう言うと、紫木さんは優しく笑って、

もちろん、と答えた。

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