【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう９ (ページ47)

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少し震えながらその人達の近くまで行く。

彼の顔をすごく見たいけど、ものすごく視線を感じているのでなかなか見れない。

「この子も入る感じ？」

あ「あ、あたしは見学で！」

リーダーっぽい女の人に話しかけられて、すぐに首を振る。

残念そうな顔をされたけど仕方ない。うん。

「桜田先輩、こんにちは！」

「………こんちは、」

あたしを誘った子が挨拶したのは、

…………ずっと会いたいと思っていた人。

え、桜田先輩ってこの人だったの？！？！

緊張と驚きで口には出せなかったけど、脳内は大パニック。

と、とりあえず…あたしも挨拶しないと…！

あ「あっ…………こんにちは…！」

「………こんにちは」

あたしの声が震えていたのは気にしない。

何を考えているんだか分からない表情。

少し低い、ハスキーな声。

…………たまらなくそれがかっこいい。

そう思っていると、彼は私に話しかけた。

「……君さ、どこかで会ってない？」

あ「え………………あー………」

そんな事ある？もしかして覚えてる？

え……それはちょっと……というかかなり嬉しい

あ「……実は、○△駅の近くのカフェで働いてたんですけど…

多分その時に……………」

「…あぁ、あの時の。

俺が彼女に怒られた時か」

「まーた彼女………あんたほんと女の気持ち分かんないよねぇ」

リーダーっぽい人は呆れた口調でそう言った。

……彼女さんとまだ付き合ってたんだ……

別に好きじゃないけど、胸がちくんと痛くなった。

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