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女の人……ソーラ、という人にお礼を言って家を出た。
と「この辺から近いといいけどねぇ…」
A「………」
これ以上話すと、色々言ってしまいそうで黙ってしまう。
と「……ねぇ、なにか悩んでることある？」
その言葉に思わず彼の顔を見る。
A「……え？」
と「…君が倒れて手当をした時、明らかにちょっとした怪我じゃなかった。」
古い傷から新しい傷まで………と。
A「何かの勘違いです。何も悩みなんてありません。」
これ以上聞いて欲しくない。
言ってしまったら、もう後には戻れない。
と「…………ないなら、良かった、けど」
はい、と渡される、紙切れ？
見てみると彼の電話番号らしい。
と「なーんかナンパみたいでよろしくない感じだけど、全然そういう意味じゃないからね！…何かあったら、連絡して」
何かあったら、ってなんだろう。
A「わかりました…」
とりあえずそう言っておこう。
と「あ、今更だけど、俺赤城智。君の名前は？」
名前くらいなら、教えてもいいよね……
A「……竹内、Aです…」
と「Aちゃん！いい名前だね。」
初めて言われた、そんなこと。
心がじんわりとあったかくなる。
これ以上彼といると涙が出そうだ。
A「わたし、家この辺なので…！」
と「あ、そうなの？！…あの公園居たくらいだし、割と俺たち家近いのかもね！」
笑っていうその言葉に胸がちくんと痛む。
…もう二度と会わないんだろうな、こんな優しい人。
最期に出会えたのが優しい人で良かった。
A「あの、色々ありがとうございました…」
そう言ってお辞儀をするとふふ、と笑われる。
なんでだろうと顔を上げると、
と「また、会おうね！」
これで、
最後、
最期、
さいご。
分かっていたはずなのに、何故かその瞬間だけ、
もしかしたら、また出会えるんじゃないか、
そう思ってしまった。
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かめそん(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» 嬉しいです！！本当にありがとうございます！ (2020年12月28日 19時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - やっぱり何度見返しても最高な作品です。これからもずっと見続けます！(それにしてもやっぱり夢主ちゃんの母親ksな件) (2020年12月26日 15時) (レス) id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - こよさん» こんばんは。とても嬉しいコメントありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年5月4日 21時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
こよ(プロフ) - こんばんは、とても良いお話ですね。続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 03fa0c5f55 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - らいがさん» いつもコメントして頂きありがとうございます！嬉しいです！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年4月29日 1時
