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一旦休憩しよう、
ベンチに座って、先程の事を考える。
さすがに酷いことをした。
バ「………こんなのが医者、って……」
絶対に向いていない。
けれど目指さなきゃいけない。
バ「……どうすれば、」
自分の足元を見て、そんなことを呟く。
「目指しなよ、」
バ「っは…？」
と「博物館の案内人、やりたいんでしょ？」
前を見れば、はぁ、と息を乱しながらこちらを見て笑うともさんの姿。
バ「なんでここ……」
と「なーんか皆ここに行く傾向があってさ〜…何となくで行ったら居た」
バ「な、何となくで………」
あー疲れたー、と言って横に座るともさん。
と「………紗枝さんってね、いつもバステンさんのこと仕事場で話してたんだ」
バ「え？」
いきなり母さんの話題が出てきてびっくりした。
と「厚生がやっとやりたい事を見つけてくれて、私も働きがいがあるわ、って」
母さんが…？
と「何目指してるんですかー？って聞いたら、叶うまでは教えないって言われちゃってさ…」
バ「……そう、だったんですか……」
と「うん………多分紗枝さんは、バステンのやりたい事を応援すると思うよ、
前に言ってたんだ、
自分の意志を貫き通して欲しい、って」
『意志を貫き通せ』
母さんに渡されたあの赤い本の内容に出てきた言葉を思い出す。
母さんは、俺が医者を目指そうとしているのを分かっていたのだろうか、
ぽた、と頬から何かが流れる。
バ「っ………俺、……医者じゃなくて、博物館の、案内人になっても…いいんですかね…」
と「バステンさんがやりたい事ならね、
やってもいいと思うんだ」
バ「っ……はい、」
と「……さ！家に帰って、ご飯食べよ！」
母さんの優しさと、渡してきた本に書かれていたその意味。
やっと理解できた時、心の中にあった黒い塊は、
すぅ、と溶けて、春の夜風に消えてった。
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かめそん(プロフ) - 舞華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！！頑張って更新進めます！ (2020年5月29日 16時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 続き待ってます！！！！！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: bd2362281a (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 月乃さん» 興奮冷めやらぬ月乃様！！！！！続編まで来てしまいました！笑読んでくださると嬉しいです！ (2020年5月28日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - わーー!続編ktkr!!!!わーーー!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!(※興奮状態) (2020年5月28日 1時) (レス) id: d846e75f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年5月28日 0時
