＊母と本 ページ21
・
父、母、兄、俺の四人家族
極々普通の一般家庭、だと思う。
ただ1つ周りと違う所をいえば、
父親は有名な医師として、毎日人を助けていた。
父『お前らもいつかは、俺と同じような職業に就け』
それが彼の口癖だった。
母は厳しく冷徹な父親とは違って、温厚で優しい性格。
いつも何かを成し遂げれば、偉いわね、と褒めてくれた。
母『好きなことをしなさい。人として外れたことはしないで、相手が嬉しがることをしなさい。
その為に、毎日本を読みなさい』
それが彼女の口癖だった。
両親は正反対の性格で、何故婚約をしたのか全く分からない。
小さいながらにそんな事を思っていた気がする。
母はよく本を読んでくれた。
毎日寝る前に1冊。
平仮名だけのものだったり、難しそうなものだったり…
俺と兄は、読み聞かせを楽しみにしていた。
母「本は大切よ、何でも教えてくれるの」
母は笑って言っていた。
・
時は過ぎて
俺が高校生の時、兄は有名な医療大学に入学。
兄「お前も頑張れよ」
何だかんだ優しい兄の言葉が嬉しくて、毎日毎日必死に勉強をした。
ある日学校の課題で博物館に行って資料をまとめろ、というのが出た。
こんなことやるなら参考書開きたいんだけど……
なんて思っている暇はなく。
バ「課題終わらせてくる」
母「気をつけてね」
母の優しい言葉を聞いて、博物館を目指す
バ「えっと……館内の写真を撮る為に許可を取れ…」
写真のことを話せばあっさりOKを貰い、鑑賞を楽しんでくれと言われた。
よし、パパッと終わらせて家に帰ろう。
俺は入口に近い展示物から1つずつ見ることにした。
・
バ「すごい……どれも歴史が深い…」
今まで勉強に真っ直ぐ過ぎたからか、博物館に置いてあるものに熱中するにはそこまで時間はかからなかった。
その時代を表すもの、大事なきっかけになったもの、何故今残っているのか、なんの為の物なのか
うずうずとそのものについて知りたくなる。
案内所「何か気になりますか？」
バ「あっ…あの、これって………」
気付けば夕方の5時。
昼前に入ったにも関わらず、あまりにも熱中したせいかこんな時間になっていた。
バ「………また行こう」
その時から、
色々と変わり始めていたことに
俺はまだ気付かない。
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かめそん(プロフ) - 舞華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！！頑張って更新進めます！ (2020年5月29日 16時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 続き待ってます！！！！！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: bd2362281a (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 月乃さん» 興奮冷めやらぬ月乃様！！！！！続編まで来てしまいました！笑読んでくださると嬉しいです！ (2020年5月28日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - わーー!続編ktkr!!!!わーーー!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!(※興奮状態) (2020年5月28日 1時) (レス) id: d846e75f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年5月28日 0時
