違和感、 ページ18
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A「いらっしゃいませー………あ、田中さん、」
ぺこりと会釈されたので私もとりあえず会釈をしておく。
A「いつものカフェラテですか？」
「……はい」
A「かしこまりました」
私はオーナーの近くに行って注文されたのを頼む。
……にしても、最近田中さんが来る頻度が多い、気がする。
元々多い方だと思っていたけど、大体は自分のバイトの時間と曜日の時に来店しているっぽいし……
A「…最近斉藤さん見ないですね」
ふと店内を見渡すと、いつも珈琲を飲みながら新聞を読んでいる斉藤さんの姿がないことに気づく。
オーナー「最近孫が生まれたらしくってね、今は珈琲よりも孫に傾いてるんだよ」
A「そうだったんですか？！……知らなかったなあ…」
オーナー「ふふ、めでたいことだね」
そう言って、はい、カフェラテ、とコップを差し出されたのでお盆に乗せて田中さんの所まで運ぶ。
A「お待たせしました、カフェラテです」
そう言ってカフェラテをテーブルに置いて立ち去ろうとすると、ガシッと力強く腕を掴まれた。
A「たっ、田中さん？」
「………じ、………の？」
A「……え？」
「何時に終わるの？」
いつもと違う声。
ぞわ、と背中に寒気が走る。
なにこれ、なんか怖い、
いつもより鋭い目付きの田中さんに戸惑いが隠せないけど、ここは少し、冷静になって……
A「あの、田中さん、……とりあえず腕離しましょう」
そう言えば素直に離してくれた。
……あとは、
A「一応、そういうのは教えられない事になってまして…」
すみません、と一礼する。
「……そっか、ごめんね、」
A「…ありがとうございます」
安心して笑顔になって言えば、向こうも諦めがついたらしくカフェラテを飲み始めた。
できるだけいつも通りを装ってオーナーの所に戻る。
オーナー「遅かったね、話してたの？」
A「あ、はい……最近よく来てくれますねっていうお話を…」
オーナー「そうなんだ」
幸い田中さんが座っていた席は1番オーナーから見えにくい場所。
少し犯罪らしき質問を聞かれたなんて言えば、このお店の評判が悪くなる気がして言えなかった。
静かに流れる音楽と、静かな店内が
今日は少し怖く感じた。
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かめそん(プロフ) - 舞華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！！頑張って更新進めます！ (2020年5月29日 16時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 続き待ってます！！！！！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: bd2362281a (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 月乃さん» 興奮冷めやらぬ月乃様！！！！！続編まで来てしまいました！笑読んでくださると嬉しいです！ (2020年5月28日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - わーー!続編ktkr!!!!わーーー!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!(※興奮状態) (2020年5月28日 1時) (レス) id: d846e75f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年5月28日 0時
