54話:無気力君と新しい仕事と ページ19
貴方「…………楽しいんかこれ??」
想定外の行動に固まりつつもなんとか問いかければ首を傾げる。
相「嗚呼楽しい」
頷いては頬を緩めながら俺の頭をフード越しに撫でる。
貴方「……フード脱ぐか??」
相「!!……いいのか??」
貴方「別に……アンタには顔見られてるし、此処個室だしよ」
そう言ってフードを脱げば、相澤さんを見つめる。
相「……こうやって、外に出てゴロゴロするのも悪くないな」
貴方「ストレス発散と癒しは非合理的じゃねぇからな」
髪をふわふわと撫でつつ零した言葉に返せば、クスクスと笑いつつ膝に座った猫の背中を撫でる。
相「……優秀な補佐を持ったな」
貴方「そりゃ光栄、やるからには全力だ」
相「……なら俺の身の回りの世話を追加してやろうか」
貴方「別にいいぜ??住み込みで食費、光熱費やらは折半な」
猫を撫でながらそう言えば、俺を撫でていた相澤さんの手がピシッと固まる。
……この人今日色々忙しいな←
相「……いいのか??」
貴方「アンタ今日せわしねぇな……言ったろ、両親は死別して一人だし、半万能だから別に問題はねぇだろうよ。強いて言うならA組連中になんて言うかじゃねぇの??」
首に乗った猫を撫でつつ、クスリと笑えば相澤さんの髪を撫でる。
相「!!」
貴方「使えるもんは使っとけ、本人が良いっつってんなら尚更な」
そう言って笑えば、今度は猫が相澤さんの膝に座る。
「にゃー」
相「………そうだな、これから頼む」
貴方「おう、帰ったらルール決めっか」
そう言ってはカップを手に取り、紅茶を飲み干した。
―――――――
貴方「さて、じゃあ最後の買い物に行くか」
相「空気清浄機だったか??」
貴方「嗚呼」
猫カフェを出れば、歩きながらスマホで地図を開く。
相「………」
………そのさ、フードの裾掴むの止めねぇ??←
(好きとか何だとか言ってねぇのにその寂しがりの彼女みたいなの止めろよ!!←)
そんなことを思いながらも、小さく手を差し伸べる。
貴方「ん」
相「………」
俺の手を見れば握り返す相澤さん。
(………これが可愛いとか、俺もかなり重症……)
内心苦笑しつつ、手を握り返せば家電量販店に向かう。
貴方「ん、夕飯どうするよ??」
買い物が終われば手を引きながら家に向かう。
相「……大体は任せるが、魚が食べたい」
貴方「はいはい」
クスリと笑っては、スーパーに向かった。
55話:無気力君と忙しい一日と→←53話:無気力君と猫カフェと
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ta0628tm0105(プロフ) - 最高＼(^o^)／ (2021年5月28日 23時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
わがはいは猫(オタク)である。名前はもうある。 - 地面に頭こすりすけながら歩くって無理じゃね？？ (2018年12月7日 20時) (レス) id: 681019e2ea (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 良かったです。特に相手が先生な所がいい。あと、主人公の戦闘狂な所をもっと欲しいです。そして、イチャイチャお願いします。 (2018年6月28日 4時) (レス) id: 045b1acecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年6月9日 14時
