51話:無気力君と爆弾と ページ16
(…『面倒臭がりと怠慢を取り違えるな』……ね、我ながら上手いこと言ったもんだ―――)
貴方「………そうか、悪かったな坊主」
目を細めてはそう言い、ポケットの中で飴と『メモ』を作っては手に握らせる。
そしてさも『早く母親の元に行け』と云う様に背中をトンッと押してやる。
(……やっぱり爆弾背負ってやがる、人間ってのは恐ろしいことするよな)
目を細めれば、そのまま爆弾を俺の体に瞬間移動させる。
「……!!」
貴方「ほら行け、俺みたいな『大人』に気を付けろよ………向こうの警備員にそのメモ渡せ」
驚いたように俺を見る坊主にそう言っては、警備員の方に向かって背中を押してやる。
『警備員
俺たちはテロリストだ
このショッピングモールに爆弾を仕掛けた。
嘘だと思うなら一階のアイス屋の前のベンチの下を調べてみろ
俺たちは本気だ
この餓鬼に聞いても無駄だ、ただその辺りで捕まえただけだからな
お前らに俺たちは止められない』
―――――――――
貴方「―――……つう訳だ、今頃ならその餓鬼は保護されて丁寧に事情聞かれてるだろうよ」
相「……そうか……」
「……無茶苦茶だ……アンタ無茶苦茶だよっ!!爆破されるかもしれねぇ爆弾を…「助けてって言われちまったからな」……っ……」
貴方「俺はヒーローでもなんでもねぇただの一般人だけどな、けど目の前で助けてって言ってる奴くらいは守れる。俺が手ぇ伸ばして届く範囲の奴なら守ってやれる」
相「………お前、十分ヒーローやってるぞ」
貴方「煩い、俺はヒーローじゃねぇ」
そう言いつつ指を鳴らせば、ピーという機械音と共に俺の体の爆弾は停止する。
「………そが……クソが……クソがぁああああああ!!!!」
貴方「!!……おーおー……爆弾作ってたのはてめぇか」
男が叫びだせば辺りに散らばる数々の爆弾。
(爆弾を作り出す個性…ってか??…まさにお誂え向きじゃねぇか)
苦笑しつつ指を鳴らせば次々と解除をしていく。
「…っ……クソッ!!」
相「…!?!?」
貴方「あぁ??………!!」
ふと男が変えた視線を辿れば、相澤さんの前に大量の爆弾が散らばっていた。
一瞬、何故か俺の思考は止まった。
普通なら解除すればいいだけの話。
なのに何故か、俺の体は勝手に走り出してた。
貴方「―――……相澤!!」
ドッ…カァアアアアアアン!!!!――――――
52話:無気力君と事件の結末と→←50話:無気力君とジャッジメントと
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ta0628tm0105(プロフ) - 最高＼(^o^)／ (2021年5月28日 23時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
わがはいは猫(オタク)である。名前はもうある。 - 地面に頭こすりすけながら歩くって無理じゃね？？ (2018年12月7日 20時) (レス) id: 681019e2ea (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 良かったです。特に相手が先生な所がいい。あと、主人公の戦闘狂な所をもっと欲しいです。そして、イチャイチャお願いします。 (2018年6月28日 4時) (レス) id: 045b1acecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年6月9日 14時
