俺と山田 ページ2
「嫌だ」
一「即答!?!?な、なんでだよ!!俺がやっぱり男だからか!?!?」
「お前と居たら絶対厄介ごと巻き込まれそうなのと女子に背中から刺されそうだから。俺はモブでいいから」
そう、俺は別にモブでいいんだ。
そんなチート生活もスリルがある生活も求めてない。
一「な、なら!!Aにはぜってぇに危害は加えさせねぇ!!約束する!!」
俺の言葉に慌てた山田は俺の肩を掴みながら必死に俺を説得し始めた。
「山田、俺じゃないとそれ駄目なのか??」
一「は、はぁ!?!?Aが好きだから告白してんだぞ!?!?お前なに言ってんだよ!?!?」
俺の言葉に唖然とすれば山田は俺の肩を掴んだままガクガクと揺さぶり始めた。
「やーまーだーぁー酔ーうー」
一「あ、わ、わりっ!!」
俺の言葉にアワアワとすれば手を離す山田。
お前不良の癖に純粋とか大丈夫か??
一「そ、それで…返事くれよA」
「だから嫌だって言ってんだろ」
そう言えば見るからに落ち込む山田。
悪いな山田、それでも俺はモブでいいんだ。
そのままその場を離れようとすると山田が俺の手首を掴んだ。
「何だよ山田」
一「……俺がよ、池袋最強って言われてんの、知ってんだろ??」
顔を伏せたまま小さく呟く様に山田がそう言った。
……なんだか非常に嫌な予感がする。
「……それが何だよ」
一「……良いんだぜ??俺の知り合いに、『俺がAに負けた』って言ってもよ…??」
そう言うと山田は顔を上げるも少し暗い目で俺を見つめる。
……つまりそれが広まるとデマだとしても必然的に俺に面倒が回ってくるわけで……。
「……純粋かと思ってた山田に脅された…」
思わず呟くと山田は薄く気味悪く笑って俺の腕を引っ張るとそのまま山田に抱きしめられた。
一「純粋なんかじゃねぇよ??俺は、Aが付き合ってくれんなら何だってするぜ??それこそ比喩なんかじゃねぇよ」
そう呟けば俺の体をギュウギュウと抱きしめてくる。
骨ミシミシ言ってんだけど山田。
一「なぁ、本当に俺お前には危害は加えさせねぇよ??何なら俺の知り合いに頼み込んででもアンタの平穏は約束する」
チラッと顔を上げれば感情が読み取りにくい目で俺のことを見下ろす山田。
よくよく考えればこのチートの山田を敵に回したほうが恐ろしいか。
「分かった、その代わり全力で守れよ山田」
一「!!…っ〜〜Aッ!!俺、アンタのことぜってぇ大事にするっ!!」
――――…こうして俺と山田の交際は始まったのであった。
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クレイ(プロフ) - 面白い続きが気になる! (2021年6月9日 0時) (
レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - サマトキサマさん» その言い方はないかと。嫌なら自衛をきちんとするべきかと思います。ネタで言っているのなら言っていいことと悪いことをきちんと区別してコメントをすることをおすすめします。 (2020年8月6日 16時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 続きが無茶苦茶気になります！更新楽しみに待ってます。応援しています！頑張ってください！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
サマトキサマ - こっちの界隈にくんなよ (2019年10月14日 4時) (レス) id: eef33ae380 (このIDを非表示/違反報告)
相澤 - やっぱり黒さんの書く作品、全部好きです！！！更新頑張ってください！！ (2019年10月6日 18時) (レス) id: ebbc540d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2019年6月15日 6時
