散策 ページ4
(――――……なるほど、此処は六本木か)
外に出て携帯のマップ機能を片手に街中を歩き回れば大体の土地関係は理解した。
なんだか此処がアニメや二次元の世界だとは中々思えない。
前世では東京なんて都心には住んでいなかったが俺の住んでいた街と同じような街並みだし、至って変わらない普通の風景が広がっている。
……強いて違いを上げるとすれば……――――――。
「……あの壁、だな」
一体あの壁が何を示すのかは到底今の俺には理解も出来ないが、間違いなくあの壁は可笑しいというのは一目見て分かった。
あの壁の向こう側に何があるのか、散策も大事だがまずこの世界についてのことも調べないといけないな。
そんなことを考え壁を見つめつつ、折角なのだから買い物でもしようかと街に出かけることにした。
それに異世界とは言え東京は東京だ、観光くらいしてみたい。
「――――……此処が、あの渋谷か」
タクシーに乗り、渋谷にやって来た。
これは俺の勝手な偏見だが、渋谷に居るのはお洒落な若者ばかりな気がしていた。
正直前世なら一生来ることがなかった場所だ。
(想像通りというか、人が多いな…)
タクシーを降りつつ辺りを見渡せばとにかく人と活気で溢れかえっていた。
流石渋谷と言うべきか、やはりお洒落な格好に身を包んでいる若者が多く見受けられた。
「さて、まず銀行を探さないといけないのか……」
何をするにもまず銀行でお金を下ろさなければ話にならない。
恐らく円単位ではあると思うが、紙幣の柄が変わっていそうだな。
そんなことを考えつつ銀行を探して歩き出した。
？「――――…あー!!一郎だぁ!!」
「!!」
歩き出したと同時に背中に何かがぶつかった感触と共に腰に腕が回る。
どうやら後ろから誰かに抱きしめられているようだ。
(……今、一郎と呼ばれた…という事はやはり俺は山田一郎という青年にそっくりなのか。困ったな、外出が難しくなりそうだ)
そんなことを考えつつ振り返れば、俺より少し背の低いピンク色の髪の青年が俺を見上げて首を傾げた。
――――…さて、どうやって山田一郎ではないことを証明しようか。
俺は新たに発生した問題に、青年と同じように首を傾げることになった。
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だふにあ - 続きをお待ちしています!!!!!!!とても気に入りました!!!!!!! (2021年6月16日 19時) (
レス) id: db3e93e9ba (このIDを非表示/違反報告)
白玉うどん - 続きお待ちしてます!!頑張って下さい!!めっちゃ好きです!! (2021年5月21日 21時) (レス) id: fccb4e77b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん(プロフ) - 続き待ってます!頑張って！ (2021年4月11日 18時) (レス) id: 9172c0bbed (このIDを非表示/違反報告)
＠黒(プロフ) - 半分ニートガールさん» コメントありがとうございます!!実は私も結構この設定はいろんなシチュエーションが書けるので面白いです(((更新がんばります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
＠黒(プロフ) - 文月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき嬉しいです!!更新ゆっくりですが頑張ります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2019年3月21日 16時
