二人の少年 ページ15
?「兄ちゃん!!どうしたのその格好!?!?いや、カッコいいけど……じゃなくて!!遅くなるなら連絡くれないと俺ら心配になるよ兄ちゃん!!!!」
?「低能!!一にいにだってお前みたいな低能みたいに連絡するのを忘れてたんじゃなくて、遅くならざるを得ない事情があったに決まってるだろ!!で、でも一にい…連絡を貰えないと僕たち凄く心配します……」
?「あ゛ぁ!?!?誰が低能だぁ!?!?」
?「お前だよ低能!!」
(……どうしよう、取り残されている)
よく分からないが目の前で突如喧嘩が始まった。
これはあくまで仮定だが、冷静に考えれば俺の見た目は『山田一郎』。
つまり彼らが『兄』と呼ぶという事は彼らは『山田一郎の弟』なのだろう。
(こういう時に乱数が説明が楽なんだが、彼らの様子を見る限りでは喧嘩が止まる様子も無い)
目の前で今だ喧嘩を続ける二人の少年を見つつ対応策を考える。
?「……に、兄ちゃん……??」
?「…一にい……」
(考え込んでいたらなんだか深刻そうな顔で見つめられたんだがどう反応を返せばいいんだ…??)
そんなことを考えてたら不意に肩にトンッと衝撃が走った。
乱「あー!!いちろーの所の兄弟君じゃん!!」
「乱数、知り合いなのか」
どうやら電話が終わったらしい乱数が帰って来たらしい。
乱数の言葉から俺の推測が合っていたことを再確認しつつ振り返れば振り返り様フードを被せられた。
「??……どうしたらむ「あー!!一郎!!こっちだよー!!」山田一郎が来てるのか」
フードを押さえられ、周りが見えない中乱数の声を聴くに山田一郎がどうやらそこに居るらしい。
……というか、俺も見たいんだが。
二・三「「兄ちゃん!!/一にい!!」」
目の前の二人の声が聞こえたと同時に腕を引っ張られる感覚にそのまま腕を引かれるまま走り出す。
乱「…フードとっちゃ駄目だからね。……いっちろー!!弟君もまたねー!!」
「乱数、こける」
乱数に言われた通り空いている手でフードを押さえつつ腕を引かれるまま走り出す。
後ろからなんだか声が聞こえるが振り返ろうにも「振り返っちゃめ!!だよ??」と乱数が振り返って笑うせいで振り返れない。
もどかしい。
乱「――――…はー!!久しぶりに走ったなぁ!!」
「乱数、元気だな」
肩で息をする乱数を見つつ走った先にあった公園のベンチに座っては首を傾げる。
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だふにあ - 続きをお待ちしています!!!!!!!とても気に入りました!!!!!!! (2021年6月16日 19時) (レス) id: db3e93e9ba (このIDを非表示/違反報告)
白玉うどん - 続きお待ちしてます!!頑張って下さい!!めっちゃ好きです!! (2021年5月21日 21時) (レス) id: fccb4e77b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん(プロフ) - 続き待ってます!頑張って! (2021年4月11日 18時) (レス) id: 9172c0bbed (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 半分ニートガールさん» コメントありがとうございます!!実は私も結構この設定はいろんなシチュエーションが書けるので面白いです(((更新がんばります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 文月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき嬉しいです!!更新ゆっくりですが頑張ります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@黒 | 作成日時:2019年3月21日 16時