【ヒロアカ】無感情な無個性さん…??【爆豪勝己】 (ページ8)

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7話:空ページ8

相「七罪、悪いが話せること話してもらうぞ」

貴方「それは構わない、但し公欠と言い訳は考えてもらう」

相「嗚呼、それはどうにかする。全員、バスに乗れ」

先生がA組に指示を出しているのを横目に空を見上げる。

……考えれば雄英に来るまでは空を見たことが無かったな。

こんなにきれいなんだな、空というものは。

爆「……何してんだよ」

貴方「嗚呼、空はこんなにも青くて綺麗なんだな」

爆「………行くぞ」

爆豪は何かを察したのか、それともただ呆れただけなのか、俺の腕を掴んではバスへと引っ張った。

爆「オラ、座れや」

腕を引かれるままバスに乗っては俺の横に爆豪が座った。

口調は荒いがイラついている様子は無い、つまり口が悪いのは素という事か。

爆「………んだよ」

「口が悪いのは素なのか」

爆「……んだとテメェ!?!?」

「やっぱり素か」

立ち上がり声を荒げる爆豪を見上げつつそう言っては窓の外を眺める。

こうやって外を見るのも新鮮だな。

爆「……ッチ…!!」

何処かイライラした様子だが再びドサッと座る爆豪を横目に風景を眺める。

(綺麗な空だな、青と白のコントラストが綺麗だ)

窓の外を見つめつつそんなことを考えていれば爆豪が俺を見つつポツリと呟いた。

爆「……テメェ、子供かよ。電車の窓覗いてるガキみてぇだぞ」

「嗚呼、好奇心は人よりも何倍もあると思う」

爆「……それは、テメェの逃げてるもんに関係あんのか」

そう問いかけられては爆豪に視線を向ける。

ジッと俺のことを赤い瞳で見つめていた。

爆豪の目は、俺は綺麗だと思った。

爆「……どうなんだよ」

「爆豪の目って綺麗だよな」

爆「…………お前話聞いてたんか……??」

思ったことをそのまま言えば何処かあきれた様子で顔を背ける爆豪。

だが爆豪、赤い耳が隠しきれてないぞ。

「俺は元々空も見えない場所で暮らしてた、だから驚いた」

爆「…………」

僅かに爆豪が目を見開く気配を感じつつ、それを横目に空を見つめる。

爆「……お前……」

「それに爆豪は一つ誤解をしてる、別に俺の過去を話すことはなんでもない。ただ聞いて何が面白いんだ??」

爆「テメェの過去に面白味なんざ求めてねぇんだよ、いいから話せや」

「爆豪は横暴だな」

爆「んだと…」

そんな話をしつつふと自分の過去を思い出してみるものの、矢張り対して面白味も無い過去だった。