17話:嫉妬 ページ19
冷「……嫉妬…??」
オ「……深い…??」
キョトンとしたような顔で俺を見る二人に深く頷けば机に両肘を乗せ、指を組めば額に当てる。
貴方「さっき俊典と冷が話している時に恋煩いのような胸の痛みがあったんだ…いやそこまでなら良かったんだが、どっちか片方に胸を痛めるのなら可愛いものなんだがどうやら冷にも俊典にも恋煩いをしているようでな……。……それはつまり、二人に対して嫉妬しているという事だろう??……俊典にも冷にも嫉妬する等手の付けようがない……」
頭をそのまま抱えれば目を閉じて顔を伏せる。
こういう時は一体何をどうすれば解決するんだ…。
高校生だった俺が知る由もないだろうに……。
貴方「…という訳でだ、こういう時は一体どうすればいいのか…解決策を知らないか??」
オ・冷「…………」
そう言いつつ顔を上げればキョトンとした顔で二人に見つめられる。
………なんだというんだ、俺は何か変なことを言ったか??
オ「……ん……んー……す、少し待ってA……」
冷「……それは……半分答えが出ているような気がしなくもないのですが……」
……今の何処に答えがあったんだ…??
オ「……えっと……Aは私と冷さん、二人に嫉妬をしている自覚はあるんだね??」
貴方「嗚呼…これがどっちかに嫉妬しているのであればもう片方が好きという事は分かる……だが両方に嫉妬しているというのはどういうことだ…??」
ため息を吐きつつ紅茶を一口飲めば、ポカーンとした顔で俺を見つめる二人。
オ「……頭が固いって言えばいいのか……真面目すぎるのか……」
冷「……ふふっ、ですがそこがAさんの良い所では??」
ガクッと項垂れた俊典にクスクスと笑いながら冷が紅茶を飲む。
……俺には分からないが、二人には通じ合える何かがあるようだ。
(……あ、またチクッとした……)
ふと胸に手を当てれば目を細める。
……今の痛みはどっちだ…??
オ「……A」
貴方「ん??どうした俊典??」
名前を呼ばれ首を傾げ顔を上げれば、冷が微笑んで俺を見つめた。
冷「Aさんは、きっと私と俊典さんのことが好きなのよ」
貴方「……嗚呼、冷も俊典も好きだぞ??」
冷の言葉に頷きつつそう言えば、二人はまたキョトンとして今度は真っ赤になって黙り込んでしまった。
……俺の心も忙しいが、二人の表情も今日は忙しいな。
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しゃい - 設定の知ってる情報がw面白い！けど大体はあってる、、まあもちろん好きに成りますよね (2020年3月29日 0時) (
レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 本当に無理難題を引き受けて下さってありがとうございました。
あとたくさんコメしてコメ欄をお邪魔しまくってて申し訳ありません。
ほんとこの作品大好きです、作者さんのファンになりました♪
ムリなさらないでご自分のペースでがんばって下さい。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
ミント - シリアスからの、いつも通りのほのぼの？で終わっていて安心しました。
もう一つのリクエストまで受けてくれるみたいでありがとうございます。
でももうほんと、ムリはなさらなくて大丈夫ですからね？こちらだけでももうお腹いっぱいなんでw。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
ミント - こんにちは。リクエスト作品、受け付けて頂き…ありがとうございました。(*^o^*)
ご多忙な時期だったみたいなのに申し訳ないです、更には難産だったみたいで…悩ませてしまって。
難産だけあってとてもステキな作品に仕上がってた、と思います。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - んー…映画であったあれかな？(映画閲覧済み) (2018年10月25日 17時) (レス) id: edd13e8249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年7月18日 3時
