8話:『彼女』の裏側・後 ページ9
時『……と云うのを、君は想像していたのか』
姫華『……!?!?』
爆「……此奴は優し過ぎんだよ、馬鹿が」
イヤホン越しに聞こえてきた声に目を細めれば頬が緩む。
……まぁ、そういう優しさに一目ぼれしたってのもあるんだけどよ。
時『…悪いが、俺がどれだけ貶されようが何をされようが構わない。ただそれで他の誰かが傷付くというのなら、俺は遠慮しないぞ』
爆「……そんなんだから、俺みたいなやつに付け込まれんだよバーカ」
愛おしげに笑いそう呟く。
俺が可笑しいなんざ自覚はある、だが手放す気は更々ねぇ。
(―――……手放すくらいなら、俺がこの手で殺してやるよ)
ニヤリとすれば、俺は手をグッと握った。
時『話はそれだけか??…それなら俺は行くぞ』
(終わったか……いや、こっからだよなぁ…??)
姫華『……許さない……許さない……許さないっ!!』
イヤホン越しに聞こえてきた声に俺は笑みを深めれば、椅子から立ち上がり教室を出た。
(一回だけ試しては見たかったんだよなぁ…………――――
――――――『暴力の愛』ってのをよ)
爆「……!!…おい、その傷どうしたんだ姫華…??」
姫華「勝己…っ!!時下君が私に『爆豪と別れろ』って…!!」
爆「……リカバリーガールんとこ行ってろ、ちょっとA組行ってくる」
顔を伏せればそう告げ、A組の教室に足を向ける。
爆「―――……最高の展開じゃねぇか…!!」
ニヤける顔を隠せずに手で顔を覆いながら呟く。
(これで理由を付けてAに暴力振るえんじゃねぇか!!…クソ女の個性が文字読ませる洗脳って言っちまえば俺には何の非もねぇ……全ては俺の想像通りじゃねぇか!!)
クスリと笑えば、こんな顔ではいけないと目を閉じ足を止める。
爆「―――……助ける為とはいえクソ女なんざに触りやがって……いつもなら何にもしねぇが……――――
――――…今は別の理由で誤魔化せんだ、テメェが触っていいのは誰なのか、テメェに触っていいのは誰なのか……ちゃあんと体に教えてやらねぇとなぁ…??」
今まで我慢してきたドロドロとした黒い欲望が溢れるのを感じながらも、手を握れば再びA組の教室に歩き出した。
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白樺 - じゃあ爆豪君は夢主君の手のひらで踊らされてたってこと⁈ 話読んでゾクってしました！最高かよ、、、 (11月26日 19時) (
レス) @page26 id: d08512eba0 (このIDを非表示/違反報告)
白夜1945 - 謎解き僕が考えたもの....... したこと→電話→夢主くん『俺から電話“驚いたろ”』→洗脳解くには衝撃的なことが起こらないとダメ→夢主が“驚いたろ”と言ったってことは夢主くんは意図的に電話を掛けたと言うことではないでしょうか。当たっていましたか？ (2019年7月29日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
太陽(2個目)(プロフ) - うわっ！最高かよ！最後の最後に2回も裏切られたわ(勝己がしくんでいたと思ったらまさかの夢主だった)凄いなぁよくこんなすごい作品かけますね！尊敬します！w (2018年12月19日 9時) (レス) id: bb5e4f6c0b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ヤンデレ…苦手なはずが、このお話のどんでん返しに驚愕と脱帽…！！！すごすぎます…(o>ω<o) 謎…気になります…！！ したこと→キス→初めから好きだった…のか…？まだ解けませんが、面白かったです！！ (2018年11月7日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
もおん - 謎解き解けました！！！好きですわ！この作品！ (2018年8月17日 9時) (レス) id: 0c67084669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年7月6日 10時
