2話:事件の始まり ページ3
姫華「ねぇ、貴方が爆豪君??」
爆「あぁ??……んだよ、なんか用か??」
あの日、Aは先生に呼ばれて俺だけ一人で教室にいた時だった。
姫華「えっと……時下君が遅くなりそうだから先に帰っててくれって…後、これ爆豪君に」
そう言われれば小さなメモのようなものを手渡された。
(……アイツがメモを渡すような奴じゃねぇ、アイツならメールの一通でも寄越す奴だ)
爆「……わーった」
そう言えば立ち上がり、教室を出て家に向かう。
勿論Aにはちゃんとメールを打っておいた。
(…『悪い、ババアに呼ばれたから先帰ってる』っと…)
爆「…んで、問題はこのメモか」
家に帰ってくれば鞄を置き、ベッドに腰掛ければピコンとスマホが鳴る。
時『そうか、気を付けて帰れよ??』
その文面に目を通せば頬を緩める。
(…嗚呼、俺に対して心配するなんざお前くらいだし、俺がイラつかねぇのもお前だけだA)
愛おしげにメール画面を見つめればそっとキスを落とす。
(……俺は、お前が思ってるより愛が重いんだぜA…??)
そんなことを思いながら、女が渡してきたメモを開く。
中には『好き、見たら電話を掛ける。花咲姫華』つう文字と電話番号が掛かれていた。
爆「―――……っ……??」
頭の中がグラリと回ったように気分が悪くなる。
そのままドサッとベッドに倒れこめば、頭が痛くなってきた。
(っ…クソ、が……個性か…!!)
ズキズキと頭の中が痛む中、妙のあの女の記憶が蘇り、可愛く思えてくる。
爆「クソ、が…!!…っ……!!」
頭を押さえていた手がスマホに手が伸び、メモの電話番号を震える手で打ち込んでいく。
(不味い…!!…っ……クソ女が…っ!!俺は、俺にはアイツしか要らねェんだよ!!)
言う事を聞かない体に焦る中……―――――
♪〜〜……――――
(……!!)
手の中でスマホが震えれば体の震えが止まり、頭痛も収まってくる。
……Aからの電話だった。
爆「っ……も、もしもし…??」
時『俺だ勝己、ちゃんと家に帰れたか気になってな……俺から電話、驚いたろ』
爆「…帰れてる、普通に驚いたわ」
(…Aから電話…やべぇ…―――――)
先程までのことなど一瞬で忘れてしまえばニヤける口元を押さえる。
Aからのメールはあっても電話など中々無かった。
……言ってしまえばかなりレアだ、俺からすればかなり衝撃的なことだった。
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白樺 - じゃあ爆豪君は夢主君の手のひらで踊らされてたってこと⁈ 話読んでゾクってしました！最高かよ、、、 (11月26日 19時) (
レス) @page26 id: d08512eba0 (このIDを非表示/違反報告)
白夜1945 - 謎解き僕が考えたもの....... したこと→電話→夢主くん『俺から電話“驚いたろ”』→洗脳解くには衝撃的なことが起こらないとダメ→夢主が“驚いたろ”と言ったってことは夢主くんは意図的に電話を掛けたと言うことではないでしょうか。当たっていましたか？ (2019年7月29日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
太陽(2個目)(プロフ) - うわっ！最高かよ！最後の最後に2回も裏切られたわ(勝己がしくんでいたと思ったらまさかの夢主だった)凄いなぁよくこんなすごい作品かけますね！尊敬します！w (2018年12月19日 9時) (レス) id: bb5e4f6c0b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ヤンデレ…苦手なはずが、このお話のどんでん返しに驚愕と脱帽…！！！すごすぎます…(o>ω<o) 謎…気になります…！！ したこと→キス→初めから好きだった…のか…？まだ解けませんが、面白かったです！！ (2018年11月7日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
もおん - 謎解き解けました！！！好きですわ！この作品！ (2018年8月17日 9時) (レス) id: 0c67084669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年7月6日 10時
