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ジョンインさんがお休みの日は2人で出掛けることが多い
今日はいつもの図書館へ
「ホットコーヒー1つ
Aはココア？レモンティー？」
「ココアでお願いします」
カフェで温かい飲み物を買って
それぞれ本を探しに行く
2人で一緒に見て歩くのも好きだけど
時には、1人の時間も楽しむ
それが私たちの過ごし方
.
.
.
しばらく経って
お気に入りの本を見つけた私はジョンインさんを探していた
「あ、いた」
本棚の前に立っていたジョンインさんは
私が追いつく前に、また歩き出してしまう
キョロキョロと辺りを見渡して
またすぐ別の場所へ
探してる本が見つからないのかな？
声を掛けるタイミングを逃してしまった私は、邪魔にならないように少し離れてついて行く
「……」
なんか
様子がおかしい
キョロキョロしてるけど、本棚の方は全然見ないしすごい速さで歩いて行っちゃう
もしかして
探してるのって本じゃなくて…
「ジョンインさん」
「あっ
A」
後ろから名前を呼ぶと
勢い良く振り向いて駆け寄って来た
「どこにいたんだよ。ずっと探してんのにいなくて…焦った」
「私のこと、探してたんですか？」
「うん」
本じゃなくて私を探してた
嬉しくて
ちょっとくすぐったい
そんな気持ち
「私
ジョンインさんの後ろにいたんです」
「ん？」
「本を選び終えたので、ジョンインさんのところに行こうと思って。
そしたら何か探してる様子だったので、邪魔にならないよう後ろをついて歩いてたんです」
「なんだよ〜
すぐ声掛けてくれれば良いのに」
「ふふ、すいません。まさか私を探してるとは思わなかったので」
「どこ行ってもいないから、誘拐されたかと思った」
「そんな心配はいりませんよ」
「心配だよ。
セフンみたいに近づいて来るやつもいるかもしれないし」
「え？
セフンさんはただの親切で、」
「そんなこと言ってるからダメなんだ。親切な男には下心があると思わないと」
「……」
「本は家で読もう。
ここじゃ、誰がAのこと見てるか気になって仕方ない」
私の手を握って歩き出す
「……」
すれ違う人たちは、誰も私のことなんて見てない
みんなジョンインさんのことを見てる
心配しなきゃいけないのは私の方なのに
「A
本重くない？俺が待とうか」
「ふふ、大丈夫ですよ」
この優しくて素敵な人は
また余計な心配をしてる
終わり
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そら(プロフ) - とても面白くて一気読みしちゃいました！！また読みにきます！ (2022年4月1日 23時) (
レス) @page28 id: ba25a8467e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わーいジョイナ^_^ (2020年3月30日 22時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 何回も何回も読み返しているので続編の更新本当に嬉しいです。毎日イヤなニュースばかりですが楽しみがまた出来ました。ありがとうございます。 (2020年3月30日 22時) (レス) id: 5075b515c0 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ(プロフ) - 以前から少し拝見させて頂いてましたが、時間が空いてしまったので初めから一気に読み直しました！ 何度読んでもニヤニヤして、胸が痛くなってとても感情移入して読んでいました！楽しかったです、ありがとうございました！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: 448e876d4c (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - はじめまして^^* 始めからがーっと！一気に読みました！泣いた泣いた(；A；)面白かったです！レモンさん感動ありがとうございましたー！ (2020年1月4日 18時) (レス) id: 8b7afa5c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年8月17日 12時
