お披露目 ページ7
ジョンインさんが試着を勧めてくださったので、ワンピースを2着持って試着室へ向かった
1つはAラインの花柄ワンピース
もう1つはロング丈のシャツワンピース
どちらも上質なものなので着こなせる自信は全くないのだが とりあえず着てみることに
「あ、ちょっと待って」
「はい」
「それ着たらさ、俺に見せてくんない？」
「え！」
ジョンインさんに見せる？このワンピースを着た姿を？
その勇気はまだ…
「どうせ買ったら後で見ることになるんだから今でも良いでしょ」
「確かにそうですが」
「嫌？」
「そういうわけでは…ない、です」
「じゃあ決まり」
連れて来てもらった上にプレゼントすると言ってくださるんだから、試着して見せない方がおかしい
それはわかるけど
感想を催促するようでおこがましいし恥ずかしくなる
「……
では、着替えます」
「うん」
試着室の扉が閉まる直前
ジョンインさんが心なしか楽しそうに笑っているのが見えたので
多少恥をかくぐらい、大したことではない気がした
ーーーー
ーーー
…うーん
似合ってるとは言わない。無難と言えば無難なのかも
鏡に映る自分の姿を見て右に回ったり左に回ったり
「そろそろ着替え終わった？」
「えっ
あ、あの…
はい。終わりました」
しょうがない
覚悟してありのままを見ていただこう
大きく息を吐いてから扉を開ける
「…ど、どう、でしょうか」
「おぉ」
「……」
「良いじゃん。似合うよ」
「え！」
自信がなくて床ばかり見ていたのに
ジョンインさんの口から意外な言葉が飛び出したので、思わず視線を上げた
「春らしいし、あんたのイメージにぴったり」
私のイメージに…？
そんなこと言われたら
嬉しすぎて
胸がぎゅっとなります
「ん？
大丈夫？なんか顔赤いけど」
「！」
「暑い？」
「だっ 大丈夫です！！
あの…では、もう1着の方も着てみますね！」
熱くなった頬に手を当てながら、大慌てで試着室の中へ逃げ込む
ドキドキと大きな音を立てる心臓を落ち着けるためにゆっくり深呼吸
熱い顔は決して気温の所為ではない
「はぁー…」
ジョンインさんは思ったことをそのまま言っただけ。ただの会話の一部
もちろん私を喜ばせようと思って言ったわけでもない
…
頭ではわかっているけれど、冷静になれるような状況ではないんだ
1人でこんなに意識してどうするんだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1703人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - みみももさん» コメントありがとうございます！じれったいですよね〜 もうしばらく不器用な2人の生活をお楽しみください(笑) (2016年10月28日 10時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ジョンインの気持ちも知りたいですね(><) (2016年10月26日 20時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！いつも読んでくださりありがとうございます(*^^*)ジョンイン社長、少しずつ変わってきてますね？この先どうなるか…お楽しみに！(笑) 更新頑張ります！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 和子さん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(o^^o)続きも頑張りますね！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お久しぶりのコメントです！笑いつも楽しく読ませて頂いてます！！遂にジョンインも、、？ととてもドキドキしながら読んでます(^^)更新楽しみに待ってますー！！ (2016年10月25日 19時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2016年7月14日 0時
