パクさん ページ32
部屋のカーテンや窓を開けて換気する
まだパクさんも来ていなくて朝食の支度をするには早いので、心を落ち着けるために庭へ出た
薄暗い空を見上げ
ひんやりとした空気を吸い込む
音の無い空間は落ち着く気もするし、どこか恐ろしい気もする
このまま音も無く
私の知らないうちに
ジョンインさんが遠くへ行ってしまうのではないか
失ったら最後、もう二度とジョンインさんに会うことはないのではないか
そんなことばかりを考えてしまう
((ガチャガチャ…ガチャン
「？」
門の鍵が開く音を聞いて今の時間を確認する
まだ5時前…いつもより早いけど
パクさん、今日は何か特別な準備でもあるのだろうか
挨拶をしようと門へ近づく
「パクさん
おはようござい…」
『わあぁぁッ！！』
「！？」
え
誰…？
門の向こうに居たのはパクさんではなく
背が高くて目をまん丸にした声の低い
男の人だった
『あっ すいません！こんな大声出したりして…驚きました？
実は俺も驚いたんですけど、へへ』
「……」
『このお宅の娘さんですか？』
「いえ、私は…」
“長男の妻”
そう言おうとしたとき 頭の中に奥様の顔が浮かんだ
この家の事情を知らない初対面の方に、私がジョンインさんの妻であることは言わない方が良い
きっと言うべきではない
『あぁ！まずはこちらから名乗るべきですよね。すいません
初めまして！パク・チャニョルと申します！よろしくお願いします！！』
明るく元気な声で挨拶
笑顔がキラキラ眩しい
「…ん？
パク、さん？」
『はい！パクです！』
「もしかして
パクさんの…息子さんですか？」
『はい！そうです！
母が腰を痛めまして、今日は代わりに息子の俺が一日使用人として働きに来ました』
「え、腰を？大丈夫ですか？」
『そんなに酷いわけではないので大丈夫です。本人も 寝ていれば良くなると話していましたのでご心配なく』
「そうですか…」
パクさんが怪我だなんて心配だ
早く治ると良いな
「家事のことは私1人でも大丈夫ですので、無理をなさらないようにお伝えください。何よりもお体が大切ですから」
『……』
「…あ、あの」
私変なこと言った？
出しゃばりすぎたかな
『Aさん』
「へ？」
『Aさんですか？Aさんですよね？』
「は、はい
キム・Aと申します」
黄金比率の顔を近づけられ、慌てて名前だけ答えた
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レモン(プロフ) - みみももさん» コメントありがとうございます！じれったいですよね〜 もうしばらく不器用な2人の生活をお楽しみください(笑) (2016年10月28日 10時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ジョンインの気持ちも知りたいですね(><) (2016年10月26日 20時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！いつも読んでくださりありがとうございます(*^^*)ジョンイン社長、少しずつ変わってきてますね？この先どうなるか…お楽しみに！(笑) 更新頑張ります！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 和子さん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(o^^o)続きも頑張りますね！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お久しぶりのコメントです！笑いつも楽しく読ませて頂いてます！！遂にジョンインも、、？ととてもドキドキしながら読んでます(^^)更新楽しみに待ってますー！！ (2016年10月25日 19時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2016年7月14日 0時
