不安 ページ31
「……はぁ…」
グラスを洗いながらお義姉さんの笑顔を思い出す
“まずジョンインの気持ちを変えなきゃいけないってわけね”
ジョンインさんが好きになりそうな女性を探すとおっしゃっていた
あれはきっと脅しではなく本気
素敵な女性なんていくらでも居るから、私の代わりはすぐに見つかるはず
もしそうなれば
もしジョンインさんがその人のことを好きになれば
私はもういらなくなるだろう
この家にもジョンインさんにも不要な存在になる
「……」
ジョンインさんへの想いを知ってほしくてお義姉さんに話したけど
もしかして
私は 余計なことを言ってしまったのだろうか
「……」
たとえ私がどれだけジョンインさんのことを想っていようとも
ジョンインさんが私を必要としないのであれば、私たちの関係は簡単に終わってしまうんだ
「風呂空いたよ」
「あ…ジョンインさん
もうシャワー終わったんですね」
「うん。
あんたも片付け終わった？」
「はい、今丁度終わりました」
「じゃあ俺もう寝るからシャワー浴びて来な」
「ありがとうございます。おやすみなさい」
「おやすみ」
ジョンインさんが二階に上がるまで私はその場から動かずに、震える手を握りしめていた
ちゃんと笑えてたかな？
震えてるの気づかれなかったかな？
今からこんなに胸が痛いなんて
本当にここを離れるようなことになったら、私の心はどうなってしまうのだろうか
この先私に訪れるであろう喪失感を想像しながらシャワーを浴びて
冷たいベッドに寝転んだ
ジョンインさんと向かい合ったキッチン
ジョンインさんと歩いた道
ジョンインさんと見た美しい夕日
全てがもう手の届かないものになる
「…っ」
零れ落ちた涙をそのままに
目を閉じて眠ることにした
夢の中で
ジョンインさんの隣に居るのは私ではなかった
綺麗な服を着て優しく微笑む
おとぎ話のお姫様のような人
あんな人が隣に居れば私のことなんて見えない。見えるわけがない
ジョンインさんが遠くて
手を伸ばしても気づいてもらえず
その場から一歩も動けなかった
「…
…はぁ」
目が覚めたとき
涙が頬を伝っていた
こんな夢を見てしまうほど私はジョンインさんのことが好きで
離れたくないと思っているんだ
まだ外が少し暗い明け方だけど、もう一度眠るのは怖くて
服を着替えて部屋を出た
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レモン(プロフ) - みみももさん» コメントありがとうございます！じれったいですよね〜 もうしばらく不器用な2人の生活をお楽しみください(笑) (2016年10月28日 10時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ジョンインの気持ちも知りたいですね(><) (2016年10月26日 20時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！いつも読んでくださりありがとうございます(*^^*)ジョンイン社長、少しずつ変わってきてますね？この先どうなるか…お楽しみに！(笑) 更新頑張ります！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 和子さん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(o^^o)続きも頑張りますね！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お久しぶりのコメントです！笑いつも楽しく読ませて頂いてます！！遂にジョンインも、、？ととてもドキドキしながら読んでます(^^)更新楽しみに待ってますー！！ (2016年10月25日 19時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2016年7月14日 0時
