お義父さん ページ28
『酒はもうないのか？ん？』
「ここにあったのは全部父さんが飲んだんでしょう」
『じゃあ新しいのを』
「ダメです。これ以上飲まないでください」
『どうして〜 夜はこれからだぞぉ〜』
「寝てしまう前に部屋に行きましょう。ベッドにたどり着いてからなら飲んでも構いませんから」
『…ひっく』
「父さん？」
『んん〜眠い』
「え、ちょっと待ってください」
さっきまでほぼノンストップでお酒を飲み続けていた会長さん
どうやら酔いが回ってきたらしい
慌てて椅子から立ち上がったジョンインさんは会長さんの肩を揺らす
『う〜 何するんだジョンイナ』
「起きてください。ここで寝たら運べません」
『私は酔ってなんかないからな？まだまだ飲めるぞ』
「わかりましたから立ってください」
「私もお手伝いします」
「ん、ありがとう。助かるよ。
重いから気をつけて」
「はい」
ヨロヨロする会長さんの腕をジョンインさんと2人で支えながら部屋へ向かう
『Aちゃん〜』
「はい」
『へへ、私の娘になってくれてありがとうAちゃん』
「…こちらこそありがとうございます。会長さんの娘になることが出来て光栄です」
『……』
「会長さん…？」
楽しそうだった表情が曇ってしまったので、何か失言をしたかと心配になる
『Aちゃん』
「はい」
『私のことを“お義父さん”と呼んではくれないかい？』
「え…」
『会長だと距離があるだろう？私はAちゃんと、もっと親しくなりたいんだ。いずれは本当の親子のようになりたいと思ってる』
「…
…宜しいのですか？そのようにお呼びしても」
『もちろんだよ〜 むしろその方が嬉しい』
「あんた もしかして今まで遠慮してたの？」
「……」
「何と呼ぼうがあんたの自由だろ。義理ではあるけどこの人はあんたの父親になったわけだし」
『Aちゃん頼むよぉ〜 お義父さんと呼んでくれ〜 お願いだ』
「本人がこう言ってるんだから大丈夫。呼んでやって」
会長さんはすごく優しい方
私のことを大切にしてくれて娘だと言ってくださる
その度に嬉しかったけど
少し戸惑っていた
私が
私なんかが
家族のように振舞っても良いのだろうか、と
でも今その会長さんが父と娘として関わりたいと言ってくださっている
ジョンインさんも…
だとしたら もう迷うことはない
「…はい、わかりました
お義父さん」
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レモン(プロフ) - みみももさん» コメントありがとうございます！じれったいですよね〜 もうしばらく不器用な2人の生活をお楽しみください(笑) (2016年10月28日 10時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ジョンインの気持ちも知りたいですね(><) (2016年10月26日 20時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！いつも読んでくださりありがとうございます(*^^*)ジョンイン社長、少しずつ変わってきてますね？この先どうなるか…お楽しみに！(笑) 更新頑張ります！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 和子さん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(o^^o)続きも頑張りますね！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お久しぶりのコメントです！笑いつも楽しく読ませて頂いてます！！遂にジョンインも、、？ととてもドキドキしながら読んでます(^^)更新楽しみに待ってますー！！ (2016年10月25日 19時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2016年7月14日 0時
