優しいおじさん ページ1
『はいよ〜
タッカルビ2人前、お待たせしました』
「ありがとうございます」
優しそうな顔をしたおじさんが食材を持って私たちのテーブルへやって来た
『これ着てね〜 2人とも綺麗な格好してるから汚れたら大変だ』
「はい、ありがとうございます」
「エプロン？」
「真っ赤なソースで炒めるので、それが飛んでも良いように こうやってエプロンを貸し出ししてくださるんですよ」
「へぇ〜」
『なんだい兄ちゃん
もしかしてタッカルビは初めて？』
「こういう風に目の前で焼いてもらうのは初めてです」
『あははっ そうかいそうかい。じゃあおじさん気合い入れて作らなきゃな』
嬉しそうに笑ったおじさんは大きな鉄板の上で鶏肉と野菜を炒め始める
食欲を誘う良い香りだ
「わぁ…」
「美味しそうですね」
「うん、超旨そう。辛いの？このソース」
「たぶんピリ辛だと思います」
『そうだよ〜 ピリ辛で病み付きになる』
「ジョンインさんがお好きな味だと思いますよ」
「…なんか腹減ってきた。
調理過程見れるってのも良いね」
『はは！兄ちゃん面白いなぁ。見た感じは近寄り難い雰囲気で、こんな古い店嫌がりそうなのに』
「そうですか？
古くからあってあんなに行列ができるなんて味が良い証拠じゃないですか。俺はワクワクします」
『お〜 嬉しいこと言ってくれるねぇ。おまけしてあげようか
お二人さんは鶏肉好きかい？』
「好きです」
「あ、」
『それなら決まりだな！鶏肉多めにしておくよ』
「え…宜しいんですか？」
『お嬢さん可愛いし兄ちゃん面白いからな！この店に来てくれたお礼さ』
おじさんはジョンインさんとのやり取りが楽しかったのだろう
にこにこと素敵な笑顔を浮かべている
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきますね」
『いえいえ。お嬢さんもたくさん食べるんだよ？』
「はい、ふふ」
『よし！
まずはこのままどうぞ。食べ終わる頃になったらまた呼んでね、ご飯入れるから』
「わかりました」
「ありがとうございます」
『ごゆっくり〜』
優しいおじさんでよかった
人見知りの私にはとても有難い
「これもう食べて良いの？」
「はい、大丈夫ですよ」
「ん」
「え？あっ
ありがとうございます」
私の分の箸を取って手渡してくれた
たったそれだけのことが嬉しくて自然と笑みが溢れる
「じゃ、食べよう
いただきます」
「いただきます」
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レモン(プロフ) - みみももさん» コメントありがとうございます！じれったいですよね〜 もうしばらく不器用な2人の生活をお楽しみください(笑) (2016年10月28日 10時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ジョンインの気持ちも知りたいですね(><) (2016年10月26日 20時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！いつも読んでくださりありがとうございます(*^^*)ジョンイン社長、少しずつ変わってきてますね？この先どうなるか…お楽しみに！(笑) 更新頑張ります！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 和子さん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけて嬉しいです(o^^o)続きも頑張りますね！ (2016年10月26日 9時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お久しぶりのコメントです！笑いつも楽しく読ませて頂いてます！！遂にジョンインも、、？ととてもドキドキしながら読んでます(^^)更新楽しみに待ってますー！！ (2016年10月25日 19時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2016年7月14日 0時
