同じ ページ33
「あんた
本当にはっきり言うようになったな」
「え？
あっ…私、その、」
自分で言ったことを思い返して顔が熱くなる
何を言ってるんだろうか、私は
言葉に嘘はないけど
向かい合って、本人を目の前にして、こんな……
「あんたに“強くなったんだな”って言ったけど、それにしても成長のスピード速すぎない？
数日で激変してる気がする」
「…すみません」
「いや、謝ることないよ。むしろ良いことなんじゃないの？自分の思いを伝えられるって」
微笑みかけてくださるジョンインさんから目を逸らして…というか、体ごと向きを変えてしまった
恥ずかしすぎて顔が見れない
「どこ行くの」
「！」
私がキッチンから出て行くと思ったのか、ジョンインさんに腕を掴まれて
その場に引き止められる形になった
「1人で食べんの嫌だからそこ座っててくんない？何もしなくていいから」
「……」
顔を見られないように後ろを向いただけで、元々どこにも行くつもりはなかったのだが
まさかの展開に驚いて声が出ない
相変わらず目を合わせられないまま一度頷いて
ジョンインさんの向かい側の椅子に座る
「……」
「……」
どうしよう
私が急にあんなこと言った所為で微妙な空気になってしまった
黙々とチキンを食べ続けるジョンインさん
あたしの言葉を聞いて一体どう思ったのか…知りたいような、怖いような
「あのさ」
「はっ、はい」
「俺も同じだよ」
「…え？」
「俺も
結婚相手があんたでよかったと思ってる」
「……」
ジョンインさん
今、何て？
聞こえたことが真実なのか
はたまた幻聴なのか
頭の中がごちゃごちゃで整理ができない
「あんたみたいに見返りを求めず相手に尽くせる人って珍しいと思う。
俺の場合母親があんなだし…
何だろうな。上手く言えないけど
母親からの愛情とか、俺の本質を見てくれたりとか
足りなかった部分をあんたが補ってくれるような感じがするんだ」
「……」
「一緒に居ると余計な気を遣わなくて良いから楽なんだよ。
何言っても受け止めてくれるし、人間関係上手くいくようにアドバイスくれるし
あ、そうだ。俺会社の人に笑顔で挨拶できるように努力してるよ。まだイマイチだけど、もっと打ち解けられるように頑張る」
「アドバイスだなんて、私は気づいたことを言っただけです。
でも…
嬉しいです。きっと上手くいくと思います」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2605人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - ももたろうさん» いつも応援ありがとうございます！更新頑張ります！！*\(^o^)/* (2016年7月18日 12時) (
レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ももたろうさん» お久しぶりです〜！お忙しかったんですね、お疲れ様です^ ^ 胸キュンしていただけて光栄です！すごく嬉しいです(o^^o)これからも素敵なジョンインさんを書けるように頑張ります♪ (2016年7月18日 12時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう - 今まで同様、応援しています！！更新楽しみに待ってますね〜 (2016年7月17日 20時) (レス) id: cecc1bba60 (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう - レモンさん、お久しぶりです！最近忙しくてなかなかお話を読めずにいたのですが、復帰させていただきました(笑)だいぶお話が進んでいますね。いやーやっぱり胸キュンポイントがドストライクで、レモンさんの書くジョンイン好きだな〜と改めて実感しました(*^^*) (2016年7月17日 20時) (レス) id: cecc1bba60 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - j-s-sさん» コメントありがとうございます！癒されるだなんて〜照れますね。すごく嬉しいです(o^^o)更新頑張ります☆ (2016年7月11日 21時) (レス) id: 5dccc102a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2016年3月26日 17時
