55(弟者視点) ページ19
兄者「テメーで手放したんだから潔く諦めろ…
それとさっきの男はテメーよりも彼女を大事にする男だ
何度彼女に付きまとっても敵わねーよ」
兄者の言うことは最もだ
実力はもちろんの事、男としてもおついちさんには敵う筈がない
元彼は先程のおついちさんの事を思い出したのか苦虫を噛み潰したような顔をして黙った
兄者は小さく息を吐き隣にいる弁護士をチラッと見る
弁護士さんはやれやれと肩を竦めると苦笑いを浮かべた
弁護士「…兎に角、これ以上彼らや彼女に付きまとったりしないで下さい。もし、破ればこちらも徹底的にやりますので」
その言葉にヤツは静かに頷いた
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弟者「…珍しく兄者怒ってたじゃん」
喫茶店を出て弁護士さんと別れた後に俺は運転してる兄者に言った
兄者は運転しながら別にと呟いた
俺は嘘つけと心の中で思いながらふーんと返して流れる景色を見た
暫く沈黙が続いた後、兄者がポツリと小さく呟いた
兄者「…あの2人には幸せになってもらわないと困るからな」
本当にうちの兄貴はいい男だと改めて思った
それはおついちさんにも言えるけど
俺もそういう男になると心に改めて決意した
そんな日だった
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時音(プロフ) - 苺女さん» 作品を読んでいただきありがとうございます!苺女様のお三方様には何度読んでもドキドキしてしまいます!怪我はようやく良くなりました^_^お優しいお言葉ありがとうございます>.<苺女様の作品も楽しみにしてます! (2022年4月26日 9時) (レス) id: fdd0a3b48a (このIDを非表示/違反報告)
苺女(プロフ) - こんにちわ!男前な先生素敵すぎます(*´ω`*)お怪我の具合はいかがですか、ご無理せずに時音さんのペースで療養ください⭐︎ (2022年4月25日 13時) (レス) id: def4290d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時音 | 作成日時:2022年2月27日 3時