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あれからすっかり月日が早いもので街中はクリスマス一色になっていて、家族連れや恋人達や色んな人達が嬉しそうに歩いている
という私も浮かれている
おついちさんと両想いになってから特に何をするわけでもなく相変わらず3人さんは人気で忙しい
私も彼らのサポートをしていることを誇りに思っているから何も不満はない
でも、おついちさんは申し訳なさそうに恋人らしいデートが出来なくてごめんねと謝ってくる
私は、しゅんと落ち込むおついちさんの頬を撫でて安心してもらえるように言う
A「私はおついちさんの側に居れるだけで幸せなんですよ?ゲームしている姿をこんなに間近で見れて嬉しいんです」
私がそう言うとおついちさんはギュウと抱き締めてくれる
おついち「ありがとねAちゃん」
私はサラサラの髪を撫でておついちさんの身体に腕を回した
やっぱりおついちさんの温もりと声は私を安心させてくれる
こんなにも安心できるのは初めてだった
私は夕食の買い物をしながら街を歩いていると、突然腕をパシッと掴まれた
驚いてそちらに視線をやるとそこには ーーー
「……A」
A「…っ……雅孝!?」
あれから姿を現すことがなかった雅孝だった
彼は悲痛な顔をしていて、私を見ていた
A「…何なの?私急いで帰らないといけないんだから離して」
私がキッと彼を見ると雅孝は顔を歪めた
本当に何なんだろうか
雅孝「A…俺、やっぱりお前じゃないとダメなんだよ」
A「えっ?」
この人は急に何を言い出すのかと思ったら
私が呆然としていると一方的に話始めた
あの時会社で一緒にいた女の子と付き合ったが物凄くワガママで束縛も強くお金の使い方がスゴく荒いらしく耐えられなくなって逃げて来た所に私を見つけて今に至るとのことらしい
私が呆れて何も言わずにいると掴んでいた手を強く握ってきた
A「っ!…ちょっと離してよ!」
雅孝「頼むから俺とやり直してくれ!今度はお前を大切にするから!」
目が怖い雅孝
既に正気を失っているのか私の言葉を聞いてない
私は掴まれている腕が痛くなって、彼が怖くなって涙が出そうになりながら咄嗟に呟いた
A「っ助けておついちさん……」
その時、フワッと何度も嗅いだ香りが鼻を掠めた
それと同時に暖かい温もりを感じた
「人の彼女に気安く触ってんじゃねーよ」
低い声がその場に響いた
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時音(プロフ) - 苺女さん» 作品を読んでいただきありがとうございます!苺女様のお三方様には何度読んでもドキドキしてしまいます!怪我はようやく良くなりました^_^お優しいお言葉ありがとうございます>.<苺女様の作品も楽しみにしてます! (2022年4月26日 9時) (レス) id: fdd0a3b48a (このIDを非表示/違反報告)
苺女(プロフ) - こんにちわ!男前な先生素敵すぎます(*´ω`*)お怪我の具合はいかがですか、ご無理せずに時音さんのペースで療養ください⭐︎ (2022年4月25日 13時) (レス) id: def4290d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時音 | 作成日時:2022年2月27日 3時