わたし、メリーさん。いま、喫茶あるまじろの前に居るの……。 ページ12
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目の前にある、薄汚れた窓ガラス。もう長い間掃除されていないのか、壁のペンキは剥げ、鉄柱もかなり錆びていた。
しかし、その前にぽつんと置かれた看板には、しっかりとこう書かれていた。
�犁蔽磴△襪泙犬蹲�
「ヒロ……マジで、ここ入るのか？」
ドン引きした目で見てくるカズ。ここで合ってる筈……なんだけど。え、合ってる？
静かにカズの方を向き、二人で目配せして軽く頷きあった。……その心は。
そのままくるりと後ろを向き、クラウチングスタートの構えをした、その時だった。
「……ちょっと待つの。」
ギギギ……と効果音がつきそうな速度で、ぎこちなくゆっくりと首を後ろへ向けると、そこにはやはり、あの時の�爛瓮蝓爾気鶚瓩�立っていた。
「あ、えーっと……お久しぶりです……？」
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「全く。メリーさんは、待ち合わせには集合時間の5分前には必ず到着しておくタイプなの。
相手が幽霊だろうが人間だろうが、約束を破った事は一度もないの……。周りをよく見ずに帰ろうとするなんて、どうかしてるの……。」
メリーさんは、さっきもきちんと喫茶あるまじろの前に居たらしい。
しかし、話を聞いていくうちに分かったが、少し離れた看板の裏側に立って居たらしく、幼女ゆえの低身長も相まって、僕らの位置からは見えなかったのだ。
雰囲気からしてメリーさんは怒っているようだが、見た目が幼い女の子なのに加え基本的に無表情なので、感情があまり分からない。
場所は変わって、喫茶店の中。
僕たちはメリーさんに連れられ、�犁蔽磴△襪泙犬蹲瓩涼罎貌�り、今はメリーさんの説教を食らっているところだった。
……でも、それ以上に気になるのは。
こっそりと辺りを見回す。
外から見るとボロボロの小さな建物で、人がいる気配は全く無く、電気すら通っていなさそうだったのに。
店内には落ち着いたお洒落なクラシックがかかり、席も半分ほど埋まっていて、軽食を取ったりお喋りしたりしている客達がいた。
……でも、どの客からも�狄佑竜で朖瓩�しない。
それに、よく見ると店内には電球もエアコンも無いのに、室内は明るく、ちょっとひんやりしている。
「……はぁ。これ以上言っても仕方ないの。さっさと本題に移るの……。」
メリーさんのその言葉に、僕たちはようやくここに来た目的を思い出し、軽く身を乗り出した。
わたし、メリーさん。いま、チャンネル登録者をゲットしたところなの……。→←わたし、メリーさん。いま、トシを見つけたの……。
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AYA - 初めまして。私も怖い都市伝説の中ではメリーさんが一番好きです。このメリーさん、優しくてほっこりしてきゅんしますね。話もとても面白いです。無理がない範囲で更新頑張って下さい。応援してます。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d783a40920 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。メリーさんは怖いイメージですがこちらの作品のメリーさんは優しくてほっこりしました。お話とても面白いです！作者様のペース、無理がない範囲で更新等頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2020年12月30日 18時
