わたし、メリーさん。ターゲットを見つけたの……。（修正しました） ページ2
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＿＿八月。ジリジリと照りつける太陽はもう沈んだが照りつけられたアスファルトの熱は未だ冷めず、蒸し暑い熱帯夜だ。
しかしそんな蒸し暑い中、缶ビールを片手に千鳥足で叫ぶ小太りの中年男がひとり。
「……ふふっ。」
そして、そんな男を見ながら怪しげに笑う__六、七歳くらいだろうか__少女がひとり。
待ち受けるのは、恐怖か、絶望か。それとも___。
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闇の中、突如鳴り響く電話の着信音。男性は驚いて肩を跳ねさせ、ポケットからスマホを取り出した。発信者をろくに確認もせず応答ボタンに指を伸ばし、苛立ちに任せて大声で叫ぶ。
「もしもし！？」
少女は数秒の沈黙のあと深呼吸し、形の良い唇で有名な一言を紡いだ。
「わたし、メリーさん……。」
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突然、かかってきた電話。湧き上がってくる怒りに任せ乱暴に電話をとると、聞こえて来たのは予想外の声だった。
「�爐錣燭掘▲瓮蝓爾気鵝�いま、ゴミ捨て場にいるの……。�瓠�
無機質な女の子の声。ぼんやりした頭でいたずら電話だと思い、切ろうとした。しかし何故か通話終了ボタンが反応しない。
�爛瓮蝓爾気鵑療渡鱈�
あまり怪談などを信じないのであらすじしか知らなかったが、思わず冷や汗が流れた。唐突な電話にただ混乱していると、電話が切れる音がした。
十分と待たず、また鳴る着信音。相手は先程と同じだ。何故か指が勝手に動き、またも応答ボタンを押してしまった。
「�爐錣燭掘▲瓮蝓爾気鵝�いま、消防署の近くにいるの……。�瓠�
消防車はこの場所のすぐ近く、交差点を曲がって真っ直ぐ十分ほど歩いた場所にある。声を出せずにいると、電話はまた勝手に切られた。
今度は三分ほどで、また着信音が暗闇に響いた。震える指がひとりでに動き、応答ボタンを押す。まるで誰かに操られているように、自分の意思に関係なくボタンが押された。
「�爐錣燭掘▲瓮蝓爾気鵝�いま、貴方の後ろ……。�瓠�
しかし次に放たれたその言葉は、俺を混乱させるには十分過ぎた。
「�燹帖弔如⊂昇箋蹐�ふんだんに使われた、モー太郎弁当を食べているの……。�瓠�
「……は？」
思わず素っ頓狂な声があげ、後ろを振り向いた。するとそこには金髪碧眼の美しい子どもがいて、もきゅもきゅと弁当を頬張っていた。
「……え？」
わたし、メリーさん。さぁ、あなたの悩みを話すがいいの……。（修正しました）→←わたし、メリーさん。いま、ごみ捨て場にいるの……嘘だけど。
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AYA - 初めまして。私も怖い都市伝説の中ではメリーさんが一番好きです。このメリーさん、優しくてほっこりしてきゅんしますね。話もとても面白いです。無理がない範囲で更新頑張って下さい。応援してます。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d783a40920 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。メリーさんは怖いイメージですがこちらの作品のメリーさんは優しくてほっこりしました。お話とても面白いです！作者様のペース、無理がない範囲で更新等頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2020年12月30日 18時
