【ヒロアカ】灼爛殲鬼の器 (ページ26)

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二十四鬼ページ26

気がつけば万由里の頭にはたんこぶが出来ていた

万由里
「っつ～！」

琴里
「はぁ…よろしくね？お茶子」

お茶子
「あはは…よろしく！琴里ちゃん！」

＊

第2種目:握力

握力を測る測定器を握りしめる琴里と万由里

万由里
「こればっかりは体力勝負だね、私らの個性に握力関係ないからさ」

琴里
「そうね、どんなものかしら？」

精一杯力を込めて握りしめ、測定が終わったことを確認して見てみれば

万由里=59kgw

琴里=60kgw

万由里
「うん！ふつーだ！」

お茶子
「全然普通じゃないよ！？女子にしては強いって！」

万由里
「そう？へへぇ～」

琴里
「まぁ…遠距離型にしては強いんじゃない？」

＊

第3種目:立ち幅跳び

第4種目:反復横跳び

第5種目:ボール投げ

気づけば第5種目まで来ていた
琴里と万由里は個性うんぬん関係なく、基礎体力があるためそれなりに結果が残せている

琴里の番になり、ボールを受け取り投げる範囲である円の中に入り深呼吸をする

琴里
(こればっかりは力技だから制御が難しい…できるだけ最低火力で…)

琴里は腕にあるCADを操作して最低限の力に設定をした
もう一度深呼吸をした琴里は野球のピッチャーのような構えでボールを遠くへと投げる

《700m》

琴里
(ちょっと力入りすぎたかも…)

お茶子
「琴里ちゃんすごい！ボールから火出てた！！」

琴里
「ははっ…まぁあれが個性みたいなものだから」

琴里の記録を褒めてくるお茶子に苦笑いをしてごまかす琴里
できるだけその場を離れて万由里と小声で話す

万由里
「大丈夫？あの勢い見たときは学校壊れるかとおもったわ…それか近所の家」

琴里
「…フェンスを何枚かバキバキに折ったやつに言われたくないんだけど」

万由里にそう心配されたが、その当の本人は50m走では止まらず積み重ねてあった備品を破壊

先程のボール投げでは、ボールを低く投げすぎてしまいフェンスを突き抜けた
その際にフェンスが二三枚ほどボキボキに折れてしまった
後で請求書がスターズに来るんじゃないかと思うとため息しか出てこない琴里だった

琴里
「ねぇ…あの緑谷出久ってやつ、本当に無個性？」

万由里
「うん、そうだよ。それがどうかしたの？」

琴里
「いや…無個性なのに合格でしたのが不思議で。無個性ってことは実技では点を稼げないと思えるし筆記一点勝負だったのかな？」

万由里
「えーまっさかぁ…でも、出久ならありえそう」