【ヒロアカ】灼爛殲鬼の器 (ページ22)

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二十鬼ページ22

万由里
「あーあー、折紙はB組寂しいな…」

琴里
「プロヒーロー並の個性を持った生徒が3人も同じクラスにいたら怪しまれるでしょ、仕方ないわよ」

あの後、事情を全て話し理解してもらい何かあればフォローをいれると言ってくれた万由里
あの後折紙の名前を探して見たが、折紙はB組のようだった

万由里
「あっ！そう言えばさぁ前に仲良くなった男の子がいるって言ったじゃん？」

琴里
「あぁ、言ってたわね。2人だっけ？」

万由里
「そーそー、性格が真反対の2人。1人は暴力的でねー中学の時はバリバリの不良、ちっちゃい時からヒーロー目指してるけどすぐ死ねとか言うんだよ、素直じゃないよね～」

万由里
「もう1人はオールマイトが好きなオタクっ子！ヒーローについていっぱい書いてあるノートがあってそれが凄いの！ヒーロー目指してるけど…無個性なんだよね。でもね！雄英合格したんだって！」

幼なじみ2人について自分の事のように話す万由里。それを聞いた琴里は気になったことを問いかける

琴里
「で、あんたはその2人に言ったの？」

万由里
「へ？言ってないよ」

すると次の瞬間、琴里は万由里の両頬をむにゅーっと摘む

琴里
「身近な人に言ってないの？なーんて言ってたのはこの口よね…？」

万由里
「いひゃい！いひゃい！」

バチンッとトドメを刺すかのように万由里の両頬を叩く琴里
解放された万由里は赤くなった頬を抑えている

万由里
「おじさんおばさんには言ったよ、でも2人には言ってないよ」

琴里
「あっそう…私よりマシじゃない。私は炎司さんと冷さん以外には話してないんだから」

万由里
「ふぅん、轟の兄姉にも言ってないんだ」

そんなふうに話していると、A組の教室にたどり着いた。巨大な戸に驚きながらも普通に開いた戸
教室に入って最初に聞こえたのは

「机に足をかけるな！雄英の先輩方や机の製作者に申し訳ないと思わないのか！？」

「思わねーよ、てめーどこ中だよ端役が！」

机に足をかける少年と、それを注意しようと揉めている声だった

万由里
「あ、勝己」

琴里
「幼なじみ？」

万由里
「そ、さっき言ってた素直じゃない方。ね？不良の面影あるでしょ？」

琴里
(いや…面影っていうか、今でも身に染み付いてるっての)

そう突っ込んでやりたかった琴里だったが、ここはあえて口にはしなかった

琴里
(一緒にいたら苦労しそうだけど…退屈はしなさそうね)