【ヒロアカ】灼爛殲鬼の器 (ページ16)

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十五鬼ページ16

家を出て走ってきた琴里は、通信機からファントムの出現場所を聞き、その通りの場所に来たが、いつもとは様子が違った

ついた途端琴里を路地裏に連れ込み口元を抑える万由里

琴里
「何？ファントムが出たんでしょ？早く始末して…」

万由里
「ちょっと様子見…絶対変だよ、あれ」

万由里が、影から覗きこみ見る先
ファントム出現により一般人の通行を禁止しているため人はだれもいないはず

しかし琴里と万由里が見る先には人がいた

しかも2人と変わらないくらいの年の女の子で、黒に白いリボンのセーラー服を美に纏い、黒髪のロングヘアに白いリボンを付けていた

琴里
「…このままだと拉致があかない、私が行く」

万由里
「気を付けて…」

万由里に見届けられて路地裏から離れた琴里。CADはいつでも使えるようにして袖に隠す

琴里
「大人しくしなさい…あなた、ファントムね？」

琴里の問いかけに少女は無言で頷いた
見たところ武器もなく、見た目だけではどんな個性かも分からない

琴里
「そのままこっちに来なさい…話はそれからよ」

琴里の指示に大人しく従う少女
素直すぎる少女に不信感を抱くが、今はそんなことまでは気にしていられなかった

琴里の目の前まで少女は来たが、次の瞬間琴里の視界が傾いた

地に倒れた琴里は体に力をいれようと必死になるが、力が入らない
それどころか視界も狭くなっていく

「私は_______」

視界が真っ暗になる直前、少女か琴里に向かって何かを言い放ったが、その内容に気付くのはもう少し後のことだった

_____次に目が覚めた時、最初に視界に映ったのは心配そうに琴里を見つめる焦凍の姿

焦凍
「琴里…琴里！よかった…」

琴里が目を覚ましたことを再度確認をした焦凍は琴里を強く抱きしめる
事情を知らない焦凍にどう説明しようか悩んでいると、焦凍が口を開く

焦凍
「帰ってくるのが遅いから心配してたんだ…そしたら琴里の友達だってやつから連絡がきて」

"琴里の友達"

それを聞いて何となく察した琴里は誤魔化さなくて済んで良かったと安心する
よく見てみると今いるのは病院

見たところ外傷もなく、一体何があったのかと考えていると

看護婦
「失礼します、琴里さんが目を覚ましたと伺いましたため、検査をします」

焦凍
「あぁ…はい、じゃあ琴里。俺はロビーで待ってるよ」

焦凍はそう言って病室から出ていった
それと入れ替わるように看護婦と一緒に病室に入ってきた万由里