検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:5,428 hit

嫌い ページ2

Aside


今日、私は山犬にお供えものとして食べられる
親は泣いてすらしてくれなかった。

今ごろは私を差し出した代わりに貰ったお金で色んな物を食べたりしてるのかな

箱が狭くて体を縮めないと身体中いたくなる
関係ないか…どうせ死んじゃうし

男「おい、出せ」

ガチャガチャ キィ〜

目の前にあったのは松明が円上に並んでいて
その真ん中にある大きな木

男「おい、山犬が来る前にとっととやるぞ」

木の真ん中に縄で縛られて、靴を脱がされ、服も脱がされた

寒い、夏場でもやっぱり寒い。
足は石が足に食い込んで痛い

男「これで山犬が来ないと良いけどな」

男「どのみちこの山には人が来ないようにする
亡霊がでたら堪ったもんじゃないからな」

亡霊になったらあんたらを呪ってやろうか
この村の人たち皆、私の気持ちわかってるの?

痛いし寒いしなんで死ななきゃいけないの…
なんで誰も私の為に泣いてくれないの…

貴方「っ………うっ……ひっく…」

堪えてた涙が止まらない、嫌だよ死にたくない





ザッザッザッ







何か走ってくる、山犬?人?








なんでもいいから助けてよ






ザッ





貴方「っ…!!」

山犬だ。それも二匹。お腹すいてるよね、
食べたいよね、久々のご馳走でしょ?
手もかじかんできた、身体が震える。




もう、死ぬんだなぁ




そう思うと山犬が飛びかかってきた



ガッ ブチッ



山犬は私に食いついて来ないで縄を食いちぎった



貴方「え、?なんで…」

山犬は私の涙を舐めとって私をじっと見つめていた

山犬1「可哀想、あんな人間なんて放っておけば良い」

貴方「喋った?え、なんで」

山犬2「人間と話せるのか?」

なんで、山犬と話せてるの…

山犬1「なんでかは私も分からない。でも、
そんなこと気にしてたってしょうがない。で?どうするの?


このまま、人間として生きるのか

山犬として森と共に生きるのか

貴方が決めて良いのよ」

山犬として森と共に生きる…
山犬だけどこの二匹は私の為に可哀想って言って


"助けてくれだ



その事実は変わらない。人間に戻ったところでなにが待ってるのか分からない。

また辛い日々に逆戻りするの?
そんなの絶対嫌よ、人間なんか大嫌いだ


私を売った
私を捨てた
私は山犬として生きる
人間は敵だ、全部奪ってやる、金も土地も全部


貴方「うん、貴方たちと生きる」

嫌い→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

梨乃 - 続きが凄く気になります!頑張ってください!! (2021年2月19日 6時) (レス) id: 7e2744cf72 (このIDを非表示/違反報告)
ウサリボン - 面白いです。更新楽しみしてます。 (2020年1月15日 7時) (レス) id: 3477392dde (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:チーズケーキ | 作成日時:2020年1月14日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。