two of a kind *Mako's story*

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「ごめん！ウッチー、わざとじゃない！」



みんなの前で、おもいきりウッチーとAちゃんのことを暴露してしまった俺。


後から来て、そのことを知ったウッチーに睨まれて、俺は頭を下げた。



「だってさ、みんなが俺とAちゃんのこと誤解するから！ウッチーだって嫌だろっ？」

「…長谷部さん、Aと誤解されるようなことしたの？」

「え？違うよ！してないっ、ちょっと話しただけ！」

「へー？」

「ホントだって！ウッチー怒んなよ!!」



こんなに不機嫌そうなウッチー、あんまり見たことなくて。

俺の方が先輩なのに本気で焦る。



「あはははっ！マコ、必死！」



こら。誰のせいだと思ってんだ。

他人事だと思って、可笑しそうに笑う永嗣を俺は横目で睨む。



「永嗣!!笑うな!!そもそも、お前が俺とAちゃんのこと言うから!!」

「え？俺のせい？Aちゃんと話して、マコ嬉しそうな顔してたくせに」

「は!?」



そりゃあ、久しぶりに会えたから嬉しかったんだけど。

嬉しかったのは事実なんだけど！

ウッチーの前で普通言うか？


見ろよ、ウッチーから怒りのオーラが見えるんだけど。









その後、俺と永嗣が大騒ぎしてる部屋に、俺のバースデーケーキをAちゃんが持ってきてくれて。

俺は永嗣と話しながらも、やっぱりウッチーとAちゃんが気になった。



ちらりと見る二人は、付き合う前とは雰囲気が少し違くて。

なにより驚いたのはウッチーの表情。

多分、本人は気付いてないっぽいけど…そんな優しい目するんだ？って目をしてAちゃんのことを見てる。


ウッチーとAちゃんのツーショット見るのキツイなとか思ってたけど…。


なんだろ…。

ウッチーの その顔を見たら、ちょっと嬉しかった。






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