3話 ページ4
家に帰ると、一本の電話が入った。
叔母の雅美さんからだった。
「もしもし、Aちゃん?」
「雅美さん!どうしたの?」
「実は洋平と近くのレストランに来てるの。Aちゃんしばらく会えてないし、よかったら今から来ない?」
思わぬ嬉しい誘いだった。
お父さんもお母さんも、今日はわりと遅くなるって言ってたし...
「行くよ!お店の名前教えて?」
カランコロン...
「あ、Aちゃん、こっちこっち」
「雅美さん!久しぶりだねー。」
雅美さんが立って手を振っているのは、こじゃれたパスタ屋さんの四人席テーブルだ。
向かい側には、叔父である洋平さんも座っている。
「おお!Aちゃん!久しぶりだね。また大きくなったんじゃないか?」
「またー、洋平さんは適当言ってー。」
「本当だよ。しばらくみない間にすっかりお姉さんになったね。」
「そう?えへへ」
そう。この日は久し振りに番組プロデューサーで私の叔父の洋平さんと、その奥さんの雅美さん
3人で美味しいパスタを食べて、他愛もない話をする
で、家に帰ったらお母さんたちに今日のことを話す。
すっかりお姉さんだって言われちゃった
なんて
そんな風に転がると思ってたこの日が
まさかあんなに大事な日になるなんて
このときの私は思ってもみなかった。
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作者名:かるぱす | 作成日時:2014年10月18日 21時