#7 椿の花 ページ7
「もしかして女の子？？」
霹靂の如く心臓にその言葉が響く
鼓動が早くなっては、眩暈がする
血の気が引くような嫌な感覚
世界が白黒写真のように変わっていく
「は？お前は男女の違いも分からねぇのか？」
「違うよ！日本人は皆華奢だけど……男にしては細身な気がして…」
「失礼極まりないな、似るなら味覚にしとけ」
「は？？君も大概だぞプロイセン！！！」
男女の差はやっぱり埋まらない
どう頑張ってもどう足掻いても
気付かないようにしていた事実に目を当てた瞬間
積み重ねてきた努力が否定されたような気がして
ドミノ倒しみたいに努力して得た自信が倒れていく
呆気ない
「俺様は忙しいんだ、その道を右に行って真っ直ぐ進めば日本に会えるぞ…行くぞ月乃」
「それではアメリカ殿また後程」
「う、うん…」
一礼をしてプロイセン殿の背中を追おう
やはり鹿鳴館に向かおうとしているのだろう
「椿」
「え」
「丁度この寒い時期だ、鹿鳴館の庭にある花が印象深かったから、もう一度見に行く…それだけだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のほこ(プロフ) - ゆーみやンさん» ゆーみやンさん、コメントありがとうございます！！大好きと言ってもらえて幸せな気持ちでいっぱいになりました…！！ (2023年2月16日 0時) (
レス) id: 06c7e59c98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*すごい大好きな作品でした♡ (2023年2月15日 16時) (レス) @page39 id: 23b68e9629 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花鏡はパスワードを忘れた | 作成日時：2020年9月18日 22時
