#19 強くなんかない ページ19
逃げるかのように部屋を出た
自分がいかに愚かで弱いのか気付かされた
どれもこれも中途半端な自分に嫌気がさす
男として生きなければいけないのに
どうしてこうも自分は弱いのか
祖国に私のことを言って何になる
きっと祖国は私につけた名前を思い出してくれない
裏切ってしまいたい
祖国は私を京華だと分かってて傍に置いてくれたならば、もう、私はAとして戻れない
どうしたらいいのか分からない
分からない自分が大嫌いで
弱い自分はもっと嫌い
挙句の果てにイギリスさんに腹の中を話してしまった
「もうやだぁ……」
目が蕩けるように熱い
目元を触れてみれば濡れている
今、私は泣いているんだ
揺るがなかったあの意思はどこにいったのだろうか
祖国の手となり足となり武器となる
そう決めていたのにも関わらず
私は何をやっているのだろうか
思い出に翻弄されている自分が大嫌いだ
「死んでしまいたい」
死んでしまえば、何も無くなる
全てまっさらになる
そうだ死のう
Aを殺そう
Aを殺して、また新しい名前をつけよう
もう京華にも囚われない
新しい自分を
刀を抜き、刃を首に添えた
力を込め刃を首に刺し込もうとした瞬間
阻止された
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のほこ(プロフ) - ゆーみやンさん» ゆーみやンさん、コメントありがとうございます！！大好きと言ってもらえて幸せな気持ちでいっぱいになりました…！！ (2023年2月16日 0時) (
レス) id: 06c7e59c98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*すごい大好きな作品でした♡ (2023年2月15日 16時) (レス) @page39 id: 23b68e9629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花鏡はパスワードを忘れた | 作成日時：2020年9月18日 22時
