大切な人。３

初日。 ページ3

Aside

その日のレッスンから選ばれた人とそうでない人とで分かれた。

とはいっても、16人のフォーメーションの横で私たちは踊る。

どのポジションでも踊れるように一人一人をじっくり見て位置を覚える。


分けられているからこそ、悔しさがつのる。
そしてその悔しさが次へのやる気になる。




そんな毎日を繰り返して、元旦、とうとうNMBの初日公演の日を迎えた。


私はお客さん側。

円陣に入れさせてもらって、その後劇場の後ろに移動した。


時間になり、影アナが入る。


「こんばんは！NMB48の初日公演にお越しいただき、ありがとうございます。」


この声は…さや姉だ。
さすがキャプテンだなぁ。


彩「まもなく開演です。もう少々お待ちください。山本彩でした。」


客「「「「「さやかー！」」」」」


影アナだけなのにすごい盛り上がり。

これは、NMBへの期待値と捉えていいのかな。




そして、公演が始まった。









時間が過ぎるのはあっという間だった。

すごく引き込まれた。

そして、感動した。


ステージに立ってるみんなと同じように、選ばれなかった私たちもみんな涙を流した。





私も早くステージに立ちたい…。

帰り。→←重荷。

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