大切な人。2

猶予。 ページ9

Aside

ﾁｭﾝﾁｭﾝ ﾁｭﾝﾁｭﾝ

A「……んん……ふあぁぁ。」

昨日あのまま寝ちゃったんだ。

てことはご飯1回しか食べてない。

……お腹すいた。なんか食べよ。


ベッドから降りようとしたとき違和感を感じた。

あれ？布団かかってる。
昨日は掛けた記憶ないのに。


私はやっと気付いた。

優ちゃんがいる。



なんで？


優子「…ん……んあぁぁ…ふぅ…。」

あ、起きた。

優子「あ、Aおはよー。」

A「おはよ。」


優ちゃんはソファーから起き上がるとベッドの方に歩いてきた。

優子「Aーーーー」


ばふっ。



私に抱きついた勢いでベッドに倒れこんだ。



…………

A「優ちゃん…重い……。」

抱きつかれてから1分経ってもどいてくれなかったから。

ほんとは軽いんだけどね。


優子「……ねぇ…なんかあったんでしょ？」







え……？


優子「Aに電話しても出ないしLINE既読つかなくて心配したんだから！」

泣きそうになりながら言う優ちゃん。


そういえば…

A「携帯の充電切れちゃって…。」

優子「もう！Aのバカ！充電くらいちゃんとしてよね、音信不通なのすんごい不安なんだから。」



ごめん。。。


優子「でもさ、昨日、レッスンにも行かなかったんでしょ？辞めたくなったん？」

A「なんで知ってるの…？」

優子「さや姉がメール来た。音信不通だから何か知らないかって。」


余計なことやんないでよ。
優ちゃんにはバレたくなかったのに。

A「昨日は熱あったから朝からずっと寝てたの。だから行かなかった。」


嘘ついちゃった。
でも本当のこと言って優ちゃんに迷惑かけたくないからさ、いいよね。


優子「えっ⁉もう大丈夫なの⁉」

A「大丈夫だよー。今日も念のため休んどくけど。」


もうレッスン行く気なんか起きなかった。
もちろん学校も。



嫌なことから逃げてるだけなのは分かってる。

このままじゃダメって分かってる。



でも、今日1日だけでいいから猶予がほしい。


優ちゃんがせっかく来てくれたんだもん、久しぶりの姉妹の時間を大切にしなきゃ。





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作者です！

長いこと放ったらかしにしてごめんなさい！

レポートとバイトに追われてて時間がありませんでした(;_;)
(言い訳です、はい。)

今日もやることあるので更新できません(･･;)

でも！そのうち絶対します！待っててください！

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