大切な人。2

夢。 ページ6

Aside

朝起きたらなんとも言えない疲労感…

だるっ…


疲れが溜まってるんだなーって改めて思う。




あ…ダンス…どうしよ。


寝てみたものの思い出せない。



ダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンスダンス……

配られた紙を見ても分かんないし聞く人もいない。

……自ら絶ったのかもしんないけど。





学校行く気ないや……。休もう。


二度寝してるとインターホンが鳴った。

……さや姉だ。

私は反応しなかった。
すると諦めたのか私の家のドアの前から足音が離れていった。


私は起き出してご飯を作って食べた。


あ…最近お母さんとお父さんに挨拶してない。


今日1日中相手するから許してね。


お父さんとお母さんの形見の品を身につけて窓辺に座った。

今日は曇りか…


お母さん、お父さん。
なんだか私、疲れちゃった。
ダンスも覚えられないよ。
どうすればいいのかな。

私、アイドル向いてないのかな。
優ちゃんの妹だからって才能はないのかな。

弱気な私でごめんね。


はぁ。


私はベッドに寝っ転がってお母さんとお父さんとの思い出を思い返してた。

温泉旅行したとき、お母さん、浴衣に合うように髪の毛アレンジしてくれたな…

お父さんはビール飲み過ぎて酔ってた…

優ちゃんとずっと曲歌って、お母さんにうるさいって叱られたっけ。

夜に目覚めて隣の部屋行ったらお父さんとお母さんが手繋いで寝てて微笑ましかったな…


懐かしいな…



私はいつの間にか眠っていた。


夢の中では元気なお母さんとお父さんが私の目の前にいる。

2人ともほんとにいい笑顔で。


もしかして、私、お母さんとお父さんのところに来れちゃった？


そのときなぜか曲が聞こえてきた。

よく聞くと、その曲はライダーだった。


なんで…この曲……

事故に遭った時の曲。
お母さんたちが死んだときの曲。


すると目の前が真っ暗になった。

見えないよ。
お母さんが見えないよ。
お父さんもどこにいるの？


ﾌｯ


一瞬にして時空をとんだような気がした。

目を開けると見慣れた天井。


夢から覚めちゃったか……

お母さんとお父さんに会いたいな…

どうしたら会えるのかな。

私はこのあとひたすら考えた。
iPodで曲も流してたけど、ほとんど耳には入って来なかった。

インターホンが鳴った気がしたけど、反応する気にはならなかった。


お母さんとお父さんに会いたくて頭がいっぱいだった。

安心。→←緊急。

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