大切な人。2

第一歩。 ページ23

さやかside

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

鳥の鳴き声とともに起床。

朝ごはんを食べて歯磨きして寝癖直して制服着て、いざ登校。


登校中、Aのことを考えていた。

いつも私の隣で楽しそうに歩いてた。
勉強も、たまにやけど教えてくれた。
休み時間はたくさんの友達に囲まれてた。


私の頭の中にはちょっと前の楽しそうなAの姿と、今の覇気がないAの姿がある。


1日に何回仲直りしようと思ったかな…

でも、怒らせた理由が分からへんから謝れない。

口先だけ謝っても直さへんことには意味がない。



理由…なんやろ。






わからんな。



そうこう考えているうちにあっという間に学校に着いた。


そして1人で自習室に向かい、勉強する。

Aがちょっかいを出してくることがないから集中はできるけど、やっぱり楽しくはない。


Aがいるから勉強も楽しかったんやな。



私の中でいつの間にか大きくなったAの存在。


もう前みたいに過ごすことはできないんかな…






このまま理由が分からへんから謝らんってのは違うと思う。

無視されたって理由言ってくれるまで話しかける。




よし。今日のレッスン終わったら話しかける。


臆病でうじうじしてた自分から抜け出す第一歩や。


どんな対応されても負けへんで、A。

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