大切な人。2

努力。 ページ3

菜々side

ちょっと今日は早くレッスン場に来てみた。

って言ってもいつもの10分前やけどな。

「こんにちはー」

誰も居らへんと思ってたけど、そこには西島先生とさやかちゃんがいた。


しかも、真剣に踊ってた。


……天才も努力してるんや。私も頑張らんと。


さやか「あ、菜々ちゃん！」

西島「おー。こんにちは。」


……あれ？Aちゃんは？

西島「もうちょっと早かったら振り教えてあげられたのに。ごめんな。」

がびーん。

いつもさやかちゃんがレッスンしてないのに踊れるのは、レッスン前に教えてもらってたからなんや…。

私は高校生やないからバイトしてるけど、レッスンある日は早くあがらせてもらおう。


菜々「今度から早く来ます…」

さやか「強制やないからね。」

菜々「うん、分かってる。ねぇ、そういやAちゃんは？」

さやか「今日連絡取れへんねん。学校も来いひんかったし。ここに来るかも分からん。」

なんかあったのかな。

「「「「「こんにちはー」」」」」」


若い&遠い子組が来たわ。
レッスン始まるな。

西島「はい、じゃあ始めるよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


西島「今日はこれで終わりです。各自練習してくるようにー。」


はぁ、終わったわ……。

でも分からんとこある…

さやかちゃんに聞こ。

菜々「さやかちゃん、このあと教えて。」

さやか「ええよ。そのあとは、手を1,2,3,4てやったら、次に5,6,7,8な。」

菜々「ああ！思い出した！ありがとう」

さやか「いいえ！」


ほんまに頼りがいあるな。
最年長の私とは大違いや。


NMBはしっかりもんのさやかちゃんとAちゃんがいて、ほんまによかったわ。


……あ、Aちゃん、来いひんかったな。


このまま辞退しなければええんやけど。

最終手段？→←音信不通。

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