検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:204,566 hit

7話 言葉って大事だね ページ9

「…あなたは一体……」

「えっと…なんか森で迷ってたら襲われて……」



互いに状況を把握しようとした直後、私が踏みつけていた巨体鬼が動き出した。
それに気づいた私は飛び降り、巨体鬼と距離をとる。
話しかけてきた男の子も同じように距離をとっていた。



「話くらいさせてよ」

「グワアアアア……!」

「ありゃ、言葉通じない系?」



どうやらこの巨体鬼、言葉が通じないみたい。
さっきの女の子と違って、唸りながら攻撃してくる。

糸を使わないし、素手での攻撃が基本なのかな。

腕をぶんぶん振り回して私たちを吹き飛ばそうとする巨体鬼。
その動きは速そうに見えるけど、炎を使って加速すれば追い越せるものだ。

……加速したいけど、水場だからなぁ。



「…んー……まあ、なんとかなるか」



足から出せなくてもいいし、他の作戦を考えることにした。
一方、男の子たちは技を繰り出して鬼に斬りかかっていた。

剣の太刀筋があやふやだけど、的は抑えてるみたいだし問題ないか。
それにしても素早い攻撃だな。



「私も何かしないとね」



加勢しに来た意味ないし。

ボウボウと両手から炎を発火させ、その炎を槍の形に変形させた。
そして、男の子たちの攻撃を見つつ、隙をついて数本の炎の槍を巨体鬼に投げつける。

バシュバシュ…と槍が巨体鬼に刺さった音はしたが、貫通したわけではない。
刃も通らないみたいだし、この鬼は表面の皮膚が固いんだと瞬時に理解する。



「……槍……?」

「ひ、火がついてるぞ?!」



私の攻撃に男の子たちは少し困惑していた。









8話 火と水は仲良くないんだよ……→←6話 鬼さんこちら手の鳴るほうへ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。