7話 言葉って大事だね ページ9
「…あなたは一体……」
「えっと…なんか森で迷ってたら襲われて……」
互いに状況を把握しようとした直後、私が踏みつけていた巨体鬼が動き出した。
それに気づいた私は飛び降り、巨体鬼と距離をとる。
話しかけてきた男の子も同じように距離をとっていた。
「話くらいさせてよ」
「グワアアアア……!」
「ありゃ、言葉通じない系?」
どうやらこの巨体鬼、言葉が通じないみたい。
さっきの女の子と違って、唸りながら攻撃してくる。
糸を使わないし、素手での攻撃が基本なのかな。
腕をぶんぶん振り回して私たちを吹き飛ばそうとする巨体鬼。
その動きは速そうに見えるけど、炎を使って加速すれば追い越せるものだ。
……加速したいけど、水場だからなぁ。
「…んー……まあ、なんとかなるか」
足から出せなくてもいいし、他の作戦を考えることにした。
一方、男の子たちは技を繰り出して鬼に斬りかかっていた。
剣の太刀筋があやふやだけど、的は抑えてるみたいだし問題ないか。
それにしても素早い攻撃だな。
「私も何かしないとね」
加勢しに来た意味ないし。
ボウボウと両手から炎を発火させ、その炎を槍の形に変形させた。
そして、男の子たちの攻撃を見つつ、隙をついて数本の炎の槍を巨体鬼に投げつける。
バシュバシュ…と槍が巨体鬼に刺さった音はしたが、貫通したわけではない。
刃も通らないみたいだし、この鬼は表面の皮膚が固いんだと瞬時に理解する。
「……槍……?」
「ひ、火がついてるぞ?!」
私の攻撃に男の子たちは少し困惑していた。
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☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時